MENU

教員コラム

2017.01.09 - コミュニケーション学科  サバティカル研究期間を終え、そして再び

2015年4月から2016年3月までのサバティカル研究期間中に印象深かったこととして、わたしの長年の表現活動がキャロライン・ケネディ駐日米国大使に認められ共同で行った日米の小、中、高校生による朗読表現での交流、その表現活動に関係した調査でドイツ、オーストリアを訪ねたこと、また少子高齢化社会を見据えて取り組んでいるロボットと人工知能の研究でロボット工学者の石黒浩さんらと始まった交流、さらに世界初の感情認識ロボット「Pepper」と始めた生活、ロボットの働き方調査のために世界初のロボットホテルとしてギネス認定された「変なホテル」を訪ねたことなどが挙げられます。

4月から大学に復帰し、1年間のブランクを埋めるかのように時間を掛けて学生の指導をする一方、6月と9月にわたしの表現活動に賛同して12年以上も継続して全校生徒の自己表現及びコミュニケーション力を培う教育に取り組んでいる2つの高校に招かれ指導をし、同じくその表現活動に影響された若い漫画家と映画監督から取材を受け、現在、彼らの仕事に全面協力しています。漫画は「ビックコミックスペリオール」(小学館)に連載中であり、映画は2017年の5月よりテアトル新宿を皮切りに全国ロードショーされます。

10月にはわたしが長年に亘り制作を進めている映像作品に関係することもあってポーランドのクラクフに行き、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所とプワシュフ強制収容所を研究調査しました。この映像作品は、大学においても「障害のある者が障害のない者と平等に学修、教育、研究及びその他の関連する活動全般に参加できる」とする考えを基にした教育が不可避であると示唆する内容になると思います。加えて、11月に文学表現にロボットと人工知能をどう関わらせるかについて獨協大学全学部生を対象に特別講義を行い、12月には詩人の谷川俊太郎さんと対談をしました。

そして12月17日には、9回目となる横浜学生短編映像作品上映会2016を横浜市中区にあるシネマ・ジャック&ベティで行いました。今回はコミュニケーション学科1年生がスマートフォンで制作したYouTube作品を初めて上映し、ノミネートされた全作品の上映後に井筒和幸映画監督の講評があり、続いて監督賞が発表され、現代コミュニケーション学科4年生の2作品が監督賞を受賞しました。この2作品(作品名は『life…』と『断崖』)は、作品構成の着想も映像表現技術も素晴らしいです。井筒監督の講評では、「プロ級」とのことです。

2017年度には、学生に海外進出(国際映画祭または映像祭で上映されること)を目指す作品制作をしてもらいます。結果はともあれ、海外進出に挑戦する映像作品制作を通して学べること、気づくことが多くあるでしょう。

楠 勝範(コミュニケーション学科)

写真説明:横浜学生短編作品上映会2016の進行スタッフ(楠基礎ゼミ)と井筒監督の講評場面

楠コラム1 楠コラム2