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教員コラム

2015.01.01 - 共生デザイン学科  シルク博物館でシルキークリスマス —ふたつのゼミが連携し、会場構成そしてファッションショー—

横浜市中区山下町1番地、横浜港を臨み、開港当初は英国商社ジャーディン・マセソンがオフィスを構えていたといわれる一等地にシルクセンター・シルク博物館があります。1959(昭和34)年、横浜開港100周年事業として神奈川県、横浜市、関係業界の協力によって開設されました。今年2014年6月に富岡製糸場が世界遺産に登録され、このところ絹への関心が高まりつつありますが、かつては神奈川県でも絹の道沿いに北部を中心にさかんであった養蚕業はもはや廃れてしまい、日々の暮らしにおいても絹に触れる機会はぐんと少なくなっています。こうしたことから、シルク博物館では2010年より絹の不思議と素晴しさを伝えるための企画展とイベント「シルキークリスマス」をおこなっています。共生デザイン学科の藤本ゼミと山崎ゼミはその第2回目からこのイベントに参加するようになりました。第5回目となる今年は「シルキークリスマス・ニューイヤー」ということで、12月9日から年明け2015年1月12日まで開催されます。今回も藤本ゼミはイベント会場の空間構成を担当し、山﨑ゼミは現4年生が昨2013年に初めてチャレンジしたファッションショーを3年生13名が引き継ぎ、去る12月14日に実施しました。

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イベント会場の空間構成と藤本ゼミの学生たち カラフルなスカーフスカート
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2枚の大判スカーフでウエストコート 帽子にスカーフのバラを飾って
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(写真では見えないのですが)黒シャツの背中にスカーフを留めて フィナーレ

服装のアイテムとして普段は用いることがないシルクスカーフとの出合いに戸惑いながらも、学生たちはそれらをいつもの服に斬新な形で取り込むことで、若者らしい新たなファッションの提案をしようとしています。ショーでは、いつもとはちがうパーソナリティを演じようとしていますが、スカーフ一枚でいかようにも変身できる愉しみを体感し、そのマジカルパワーにもおそらく気づいたのではないでしょうか。

ショー全体の構想を全員で練り、担当を決めて音楽の選曲、広報媒体の作成に取り組み、そして各人各様が衣裳をデザイン、制作そして自ら纏い出演という、一連の作業と任務をチームワークと個人の努力によって見事に成し遂げました。昨年の経験を生かし、惜しみなく指導し、支えてくれた4年生にも感謝します。また末筆ながら、シルクスカーフの提供、そして懇切な指導をしてくださった博物館のみなさまに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

山﨑 稔惠(共生デザイン学科)