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教員コラム

2014.02.20 - 共生デザイン学科  春を待つ

2014年2月14日。ハートフルなバレンタインデーであるはずの日本列島は未明から荒れ模様、人間共生学部の中庭も御覧のとおり景色を一変させました。
学生たちは、HED展(共生デザイン学科展)のオープニングを前に黙々と準備をしておりました。

その後、降り続いた雪は前週8日にもまさる記録的な大雪となり、交通網の混乱、転倒による怪我人続出、家屋や農業用ハウスの倒壊など、この記事を書いているいまも、各地の甚大な被害状況が相次いで報道されています。
その一方で、冬期オリンピック開催地、黒海沿岸の都市ソチからは喜ばしい快挙のニュースが届いています。ちょうど雪が降り始めた14日未明にはフィギュアスケートの羽生結弦選手の金メダル、翌15日未明には葛西紀明選手の銀メダル――。しかしその陰で、メダルが有望視されていた選手たちの切ない涙、悔恨の涙もありました。精神力を鍛えあげたアスリート魂は揺るぎないとはいえ、一瞬にして明暗を分つ勝負の厳しさに胸が締めつけられる思いがいたします。
昨今のこうした目くるめく状況の変化に、わたし自身はいつもの2月とはちがう、ざわつきを覚えずにはおられません。美しい春を迎えるまでの、これがならいなのかもしれません。

山﨑 稔惠(共生デザイン学科)