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教員コラム

2009.04.23 - 共生デザイン学科  インターネット時空旅行のすすめ

書物ばなれがすすみ、
インターネット依存症にかかった学生たちの現状がしばしば憂えられています。
つい先日もレポートの採点をしていると同じようなものがいくつも出てきて、
思わず苦笑してしまいました。
ですが、インターネットの普及は多くの人びとも認めるように、
かならずしも悪いことばかりではありません。
私は、授業で西欧の服飾の歴史について語っています。
その場合、美術作品をスライドにして映しますが、それだけではたらず、
ときどき世界各国の美術館のサイトに飛び、
学生たちに時空旅行を愉しんでもらうことがあります。

もし、ここで御覧いただくなら――
イギリス、ロンドンにあるヴィクトリア・アンド・アルバート美術館[V&A]とか、
同じくイギリス、バースにある衣裳美術館[Fashion Museum]
など、いかがでしょうか?
前者は19世紀半ば、デザインの振興のために教育博物館として設立されました。
後者は18世紀に社交場であった建物が現在は美術館となり、
17世紀から19世紀の衣裳を豊富に収蔵しています。
いずれも上記括弧内の施設名称で検索し、
collectionsのサイトをクリックして潜入してください。

もちろん利便性のうらにはいつだって大きな落とし穴があるはずですので
細心の注意は必要です。
著作権の問題など使い方さえまちがわなければ、
美術や服飾にたいして関心をもっていただくに有効な
ひとつの入口になるように思います。

イギリス、バースの衣裳美術館正面

同、美術館裏

山崎 稔惠(共生デザイン学科)