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教員コラム

2024.09.03 - コミュニケーション学科  プロジェクトからオープンキャンパスへ

本年4月18日~20日、5月9日~11日、コミュニケーション・プロジェクト16は、フィールドワークとして、プロジェクト8(施桂栄教授担当)・プロジェクト12(折田明子教授)との合同で実施しました。今回は2回目となる研修先長崎でグローバル、心理、メディアという本学部コミュニケーション学科独自の3つの異なる視点からの調査を実施しました。さて、私のプロジェクトの題材は、2015年9月の国連サミットで採択された“SDGs”ですが、その実現へ積極的に寄与していくことへの第一歩になればと考えております。
しかしながら、単に「知る」ことだけでは実際の行動に移すことは難しく、「深める」という過程が大切です。昨年2023年11月には、本学と長崎市が“包括協定”を締結しておりますので、「実際に長崎に行ってその実情を自分の目で見よう」ということから長崎での研修となりました。長崎市役所では職員の方から、特にSDGs11「住み続けられる街づくりを」の取り組みとして、高齢化や人口減少など市が抱える課題に対しての具体的な課題解決策を伺うことができました。参加した口田斗哉さんからは、「自分の故郷である鳥取においても、人口減少化に伴う大きな課題を抱えています。今回長崎市の取り組みについてよく理解することができました。これらの課題に私も積極的に取り組んでいきたいです」や中野平慈さんからは「新しくできた長崎新幹線に乗り、また長崎駅周辺を歩きながら調査してきましたが、長崎の100年に一度という改革の実態を実際に知ることができてよかったです。また必ず来てみたいです」などの活発な意見表明がなされました。

また、学生たちのSDGsについての学びや活動に対して、学外の専門家を招いてディスカッションを通して、人的ネットワーク拡大もしています。今回は、SDGs1「貧困をなくす」、SDGs4「質の高い教育をみんなに」、SDGS10「人や企業の不平等をなくそう」についてのディスカッションを行いました。具体的には、まず、学生による長崎研修での報告発表を行い、そのSDGs関連企業(福祉楽団)の方にお話をして頂きました。
現在、世界の子どもの10人に1人、約1億6000万人が児童労働に従事させられているといわれています。私たちは、これら地球が抱えるあらゆる課題に真剣にどのように真摯に向かい合うのか、その姿勢を学ぶことができました。今回参加した中村承太郎さんは、「福祉楽団の方たちの話を聞いて、今まで興味を持ってこなかった福祉の仕事に興味を持った。新しい形の介護、虐待などに困っている子供たちの保護などを行っていて、初めて知ったので驚いた」、満島祐月さんは、「企業説明会では今まで福祉とは介護をすることだと思っていたけれど、介護だけにとらわれずに新しいことにとても興味を持った。私は今までこれらの分野を視野に入れていなかったけれど、説明会やインターンシップにも参加してみたい」という声が寄せられました。また、参加した学生たちの希望により、この企業への夏のインターンシップ参加が実現することもでき、人的ネットワークのつながりが深まった講演会にもなりました。

今回の長崎研修では、原爆資料館と平和公園にも足を運びました。平和の原点である長崎についてもしっかりと学び、意識することができました。
また、長崎のグラーバ園では、往時の衣装を着て、園内を歩いてみたり、NHKの番組「カネオくん」でも紹介された長崎浜の町にある“オリンピック”カフェで日本一背が高いパフェの完食にも挑戦したりしました。

プロジェクトの成果は、6月23日、8月24日に実施されたオープンキャンパスでお揃いの粉紅色のTシャツを着て生き生きと活躍する学生の姿に見ることができました。