MENU

教員コラム

2026.02.07 - 共生デザイン学科  学生のレポート「大掃除と Levi’s 501」を紹介します

今年度から「ブランド論」の授業を担当することになりました。

その授業で学生に課したレポートは、
「自分が持っているブランドで、物語をつくってください」というものでした。

提出されたレポートの中で、
一本の作品が、私の目を釘付けにしたので、紹介します。


「大掃除と Levi’s 501」

家族全員での大掃除。
その最中、父の古いLevi’s 501ジーンズが見つかった。

父は「捨ててくれ」と言ったが、
試しに履いてみると、驚くほどサイズがぴったりだった。
しかも、シルエットがとてもきれい。

それを見ていた父は、どこか誇らしげに、嬉しそうだった。
私は、素直に「何だか得をした気分」になった。

30年は経っているはずなのに、破れない。
流行に左右されないデザインは、むしろ“味”を増している。
品質、耐久性の高さが、時間そのものを価値に変えていた。

その日から、そのジーンズは
私の「一生の宝物」になった。


教授の私は、たった一本のデニムが、
父から息子へと「価値」を受け渡した瞬間だと感じた。

品質がつなぐ、親から子へのバトン。

ブランドは、物語に宿る。