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教員コラム

2016.08.25 - 共生デザイン学科  「コト(体験)」をデザインする

今年2016年4月に着任した佐々 牧雄(ささ・まきお)と申します。専門はデザインプロデュース、デザインマネジメント、「コト(体験)のデザイン」などです。本コラムでは「コト(体験)のデザイン」についてお話をします。

コト?のデザインと思う方も多いかと思います。モノのデザインは、わかりやすいですよね。例えば私が今向かっているパソコンの外観デザインや、自動車のデザインなども最も代表的なモノのデザインとなります。

それに対して、コトのデザイン。コトを「サービス」「おもてなし」「イベント」「人のふるまいや体験」などに置き換えるとわかりやすいかもしれません。共生デザイン学科では、目に見えるモノのデザインだけではなく、コトのデザインも学びます。それらを思いつきでデザインするのではなく、様々な手法や分析でデザインの完成度を高めることが共生デザイン学科の強みとなります。

関連して私はこの夏に関東学院のオープンキャンパスで模擬授業「コト(体験)のデザインって何?」を担当しました。高校生やその保護者の方に、コトのデザインについて説明を行った後、演習として「誕生パーティ(コト)のデザイン」を全員にやってもらいました。グッドアイディア、笑えるアイディアなどがあり盛り上がりました。そして、その後夏に関東学院学生男女8人と瀬戸内海の小島に泊まりがけで課外授業に行く機会があったので、模擬授業で得られたアイディアを実行してみました。課外授業時にちょうど誕生日を迎える学生Mさんがいたので絶好の機会でした。顔写真をケーキに印刷するサービスがあるのですが、それを利用してMさんの写真が印刷されたケーキを神奈川県から瀬戸内海の宿泊した旅館に直送、部屋を暗くしてMさんを呼び込み、メンバー全員でハッピーバースデイの大合唱。誕生日は大成功し、Mさんは涙して「忘れられない二十歳の誕生日になりました」と感動してくれました。このように人を感動させられるような「コトのデザイン」ができる人材を私は育てたいと願っています。

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夏のオープンキャンパスにおける模擬授業の様子

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瀬戸内海に神奈川県から直送したMさんの顔が印刷されたケーキ (写真も食べられる食材でできています)

佐々ゼミナール・ホームページ:http://33lab.com