MENU

教員コラム

2010.03.11 - 共生デザイン学科  共生デザイン学科 讃井純一郎ゼミナール

設計課題に取り組んでいる際に、『その環境/建物を実際に利用する人たちは、どんな環境/建物を望んでいるのだろうか?』という疑問を持ったことはありませんか?このような素朴な、しかし非常に重要な問題意識に対して、心理学の考え方や調査手法を使って応えていこうというのが、讃井ゼミの守備範囲です。建築分野では「環境心理学」という学問領域に、また産業界では「マーケティングリサーチ」「商品開発」といった業務領域に対応しています。

このように環境デザイン(商品開発)に際して利用者の価値観や心理・生理特性を正確に把握することの重要性は、近年急速に高まりつつあり、この分野の知識や調査技術を持った人材に対する社会的要請も高まりつつあります。本ゼミでは、担当者の開発したユーザーニーズ把握のための面接調査手法「評価グリッド法」を中心に、社会に出てからも「使える」「役に立つ」環境心理学(マーケティングリサーチ)の理論や調査分析手法の習得をめざしています。

讃井ゼミでは、この社会に出てからも「使える」ことを大切にしています。ゼミの飲み会もその一部です。幹事に当たった学生は、日程を調整し、季節や皆の希望をベースに飲み会の「コンセプト」を決め、そのコンセプトにふさわしいお店を選び、当日は飲み会の仕切り(料理の注文、途中の席替え、ゲームetc.)を担当します。翌週のゼミの授業では、コンセプトにふさわしい店だったか、運営はどうだったかと、反省会まで行う徹底ぶりです。さらに年に一度、3、4年生合同の、フォーマルパーティーも行っています。ここでは、立食パーティーの基本マナー、ドレスアップの楽しみを学びます。これらはいずれも、素敵な大人になって欲しいという私の願いであり、卒業生にも好評のようです。

もっとも「先生、本当にお酒が好きですね」といった、核心を突くコメントを突きつけられ、返答に窮する場面も少なくありませんが、、、。

   3、4年生合同パーティー    本格的な立食パーティーです

讃井 純一郎(共生デザイン学科)