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教員コラム

2022.07.19 - 共生デザイン学科  佐野慶一郎ゼミナールでの国産クラッシック車の修復作業

佐野ゼミナールの学生活動として、2020年度より、理工学部と共同で、国産クラッシック車(写真1)の内装部品の修復作業を進めています。2021年度は、このクラッシック車内装表皮材料の歴史調査を行い、実際に、近似の内装材を入手して、切断加工と張り替えの作業による内装部品の修復を行いました。
修復前後の前席シートを写真2と写真3に示す。修復前後のドアパネルを写真4と写真5に示します。
苦労した点として、まず、専門家(自動車修理業者)の意見を得て、当時(1938年)の自動車に適した素材(シート表皮用、塩化ビニル)を選びました。そして、日産自動車記念車庫とトヨタ博物館収蔵車、個人所有車、カタログ等の資料に基づき、シートをデザインしました。、修復作業は、専門家の指導を受けながら、シートビニルの伸縮性を考慮し、型紙からのシート材を裁断し、縫製を行い、完了させました。

写真1 国産クラシック車(1938年製造)

 

写真2 修復前の前席シート

 

写真3 修復した前席シート

 

写真4 修正前の欠損していたドアパネル

 

写真5 修復したドアパネル

今後、さらに、このクラッシックカーの修復を理工学部と一緒に進め、学外へ公開していきます。そして、車の修復を修了させて、レース場を借りて、ゼミ生らによる記念走行を行う予定です。