2021.11.02 - コミュニケーション学科 道幸 俊也 就職活動支援の現場より
3年生はいよいよこれから始まる就職活動に向けて、徐々に動き出している。いち早く動いている学生は夏休み長期インターンシップに参加し、その企業から個別で選考が既に進んでいる者もいる。一般的にはこれからES(エントリーシート)などの書類選考に始まり、SPIやCAB・GABなどの試験を受け、そして、集団面接やグループディスカッション、そして、個別面接へと進んでいくことになる。
「先生!自分、面接は得意ですから!」という学生もいて、どうしてそう思うのかをたずねてみると、大体において大学のAOや推薦入試の面接で上手く話をすることができたからと回答が返ってくる。はたして大学のAOや推薦入試の面接のレベルで就職活動の面接に対応できるのかどうか。正直なところ、就職活動の面接は大学入試のそのレベルではない。もっと深掘りされ、なぜそうなのか発言する内容に対して、根拠や理由をもって具体的な体験談で説明することを求められる。そして、何よりも重要なことは就職活動の面接ではコミュニケーション力が試されている。
コミュニケーションとは何か?この場合は、言葉のキャッチボールができるかどうかということになる。逆に、暗記力は一切問うていない。それゆえ、一言一句暗記していると判断されてしまうと、企業によっては不合格となってしまうこともある。暗記したくなる気持ちは分からないでもない。しかし、企業の人事担当者は就職活動の面接ではコミュニケーションとしての対話ができるかどうかを確認しているのだ。だから、一問一答ではなく、人事担当者は1つのことを深掘りして質問したり、別の角度から質問したりすることで自分軸に沿った一貫性のある対話ができるかどうかを確認している。
コミュニケーション学科では、3年生全員を対象とした「全員キャリア面談」を11月末から12月頭に向けて実施することとなっている。プロのキャリアカウンセラー(有国家資格者)と約1時間じっくりと相談することとなっている。せっかくの機会ということもあるので、今抱えているどんな小さな悩みでも構わないので、3年生の皆さんには進路に向けての心の中を吐き出し、少しでも不安や焦りを軽減して就職活動本番に臨んでもらいたい。