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教員コラム

2015.11.19 - コミュニケーション学科  「人の記憶」

人間環境学部は来年から人間共生学部に衣替えします。
そして、新しいカリキュラムが始まります。
その中でも3年生前半に開講するプロジェクト科目は非常に特徴的です。
これは、全員が大学の外に出て学ぶという、他大学には無い、画期的なシステムです。
プロジェクト科目には様々なメニューが用意されています。
その中には、留学プログラムもあります。
今年の2月から3月にかけて、そして、9月にも、留学先の候補となる大学を調査するために、米国、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシアに行きました。

9月には米国のセントラル・コネティカット州立大学を訪問しました。
この大学には、15年以上前にも一度、訪問したことがあるのですが、大学の様子も街の雰囲気も見違えるように洗練されてしまい、当時のことが全く思い出せないほどでした。

最後の晩に、現地の方に誘われて、ある公園のほとりのレストランで夕食をとりました。
開店までのほんのひととき、傍らのダリア農園を散策したところ、一度にあらゆる記憶が蘇ってきたのです。
色とりどりに咲き誇る大輪の美しいダリアの花は、まさに、以前見たのと全く同じ光景でした。

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ヒトは忘却します。そして、何かをきっかけにして、思い出します。
思い出すきっかけは、色だったり、音だったり、香りだったり、様々です。
これは、人工知能には決してマネできない、人間だけが持つ機能です。
人間の不思議を、みなさんも日々楽しんでください。

松下 倫子(コミュニケーション学科)