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教員コラム

2013.01.10 - コミュニケーション学科  戦後最低投票率の衆議院選で発見したこと

昨年の暮れに第46回衆議院選挙(2012年12月16日)がありました。残念ながら、投票率は戦後最低となりました。民主党3年3カ月の政治への失望と新党の乱立とブレもありますが、それよりもマスメディアで自民党圧勝と前もって言われてしまったことが影響しているのではないでしょうか。そのようにメディアにコントロールされているようでは、これはまだまだダメだぞ、危ないぞと危惧します。

わたしの担当する講義でも学生はメディアについて学んでいますが、今回の衆議院選挙の報道を通して、学生が身に付けるメディア・リテラシーそのものを深化させなくてはならないとつくづく思いました。

ところで、この衆議院選挙の最中に読売新聞・大阪本社社会部から「政治家の言葉」というテーマで取材を受けました。記者はわざわざ大阪から横浜にやって来て、取材が終わるや否やとんぼ返りです。取材記事は、2012年12月11日の社会面に掲載されました。

(※顔写真は、ぼかしています。)

わたしは言葉で表現することに長年関わっていますが、今回の取材で「政治家の言葉」について発見できたことがありました。簡単に言ってしまえば、マスメディア情報に対抗できるのは、(象徴的に挙げれば)スマートフォンやタブレット端末を使って得られるいわゆるパーソナル情報ではなく、自らの足で稼ぐ情報であるということです。本当の意味で役に立つ体得される情報は、安易に得られるものではないのです。

ですから、その発見については、ここに書きません。わたしの講義に足を使って出席する学生に話すつもりです。

楠 勝範(コミュニケーション学科)