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教員コラム

2024.07.16 - 共生デザイン学科  プロジェクト科目での取り組み

人間共生学部のスタート時、プロジェクト科目は学部の重要な科目として設置されました。大学のキャンパス内での学びだけでなく、それを学外の具体的なプロジェクトの中で実践的に学ぶというスタイルは、従来の演習・実習科目を持つ教員だけでなく、講義科目のみを持つ教員にも新しい取り組みに参加する機会を生み出しました。
実は私自身、この科目がスタートする以前から、食のデザインディレクションを学ぶという「食文化のデザイン演習」という授業を担当していました。私は文系の研究者なので、講義科目中心に担当していましたが、それを何か社会の活動と関連づけて展開することはできないか、という気持ちからこの科目を立ち上げました。
これまで、茅ヶ崎市の「ちがさき牛」や三浦半島の「高梨農園」など、近隣エリアの畜産業物や農産物を、デザインの力によって都心に住む人々にどう伝えることができるか、という課題に取り組み、ロゴマークや移動販売用什器、フェイスブックでの連載など提案してきました。
そしてこの数年は、茅ヶ崎で有機農業を営まれているChigasaki Organic Farmとの連携課題に取り組んでいます。今年の課題は農園で収穫された三州生姜を、カフェでどのように利活用できるかということで、熊澤酒造の「mokichi cafe」とも連携を行い、カフェメニューの提案を考えているところです。2つの世界観を理解しつつ、両者をつなげる企画になるよう、学生たちはやや高度な課題に、試行錯誤を繰り返しています。このメニューについては、7月20日にカフェで開催されるイベント「はたけとつながるカフェ」にて、お披露目をする予定です。

農園の見学風景

 

試作の様子