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教員紹介

コミュニケーション学科佐野 予理子

職 名 准教授
専門分野 社会心理学、産業心理学
最終学歴 国際基督教大学大学院 教育学研究科博士後期課程 修了 博士(教育学)
学部担当科目 心理学の理解、ビジネス心理基礎、対人コミュニケーション、集団行動の心理学 ほか
長期研究テーマ 1. 組織や集団におけるダイバーシティ 2. 「ふつう」を巡る心理過程
長期研究テーマ
内容
  • 1.組織や集団において、性別・年齢・意見等が同質なチームより異質なチームの方が、創造性やパフォーマンスが高いと考えられています。しかし、経験的には、自分と異なる人と一緒に協力して物事に取り組むことには心理的なハードルがあり、簡単なことではないように思います。どのようにすればダイバーシティを推進できるのか、また、ダイバーシティ推進を阻害する要因とは何かについて研究しています。
  • 2.「ふつう」には、平均的、規範に従っている、皆と同じで変わらない、等様々な意味があります。自分を「ふつう」だと思うことは平凡でつまらないという意味ではネガティブな状態と言えるかもしれません。しかし、周囲になじんでいて浮いていないという意味ではポジティブな状態に繋がるとも言えるでしょう。「ふつう」であることの意味や機能について調査を行ったり国際比較研究を行っています。
短期研究テーマ
  • 1.ダイバーシティに影響を及ぼす要因について
  • 2.「ふつう」であるという自己認識と感情反応の関連に関する国際比較
短期研究テーマ
内容
  • 1.企業で働く人を対象に働く環境についての認識・昇進意欲・性役割意識等がダイバーシティに対する態度に及ぼす影響について質問紙調査や面接調査を行い、検討しています。
  • 2.周囲の他者と比較して遂行成績が同程度であったり周囲の他者と同じ行動をとったりするときに、自分を「ふつう」だと感じ、かつ否定的感情の低さや安心感に繋がることが日本だけでなく日本以外の国においても見られる普遍的傾向であることを実証しています。
ゼミの内容 受講生の関心に基づきテーマ設定の上、心理学的視点から調査を行っています。
皆様へ
メッセージ
人は様々な集団に所属し、他者と関わりながら生きています。充実した豊かな人生を送るには、他者と良好な関係を築くこと、集団の中で自分の役割を果たしていくことが重要です。人間関係を円滑に保つにはどのような要因が影響を及ぼすのか?他者から受容されたり拒絶されたりすることに関わる要因とは?多様な人材で高業績のチームを作るには?心理学的視点から考え、研究しています。
受験生へ
メッセージ
私たちは家族や友人関係、学校、職場などで様々な人と関わりながら生きています。どのようにしたら他者と仲良くなれるのか?対立してしまったときはどのように対処すればよいのか?よいリーダーとは?やりがいのある仕事とは?生きていく上で必ず直面するこうした課題や疑問について、心理学的視点から考え、研究していきましょう。
主要業績
  • 1.“Normariy”at a funeral in East Asia: Focusing on the need for uniqueness, International Psychological Applications Conference and Trends, 2015, Ljubljana, Slovenia.
  • 2.“Normarity”at a social comparison in East Asia: Focusing on individualism/collectivism, International Psychological Applications Conference and Trends, 2015, Ljubljana, Slovenia.
  • 3.小学生における「ふつう」(1):相対的遂行と感情状態の関連から 2015 国際基督教大学学報1-A 教育研究57巻, 57-68.
  • 4.小学生における「ふつう」(2):規範への同調/逸脱の観点から 2015 国際基督教大学学報1-A 教育研究57巻, 69-80.
  • 5.How do you feel when you are normal at a funeral?: Cross-cultural study between Japan, China, and South Korea, 2013, 10th Biennial Conference of Asian Association of Social Psychology, Yogyakarta, Indonesia.
  • 6.How do you feel when you performed normal at a social comparison?: Cross-cultural study among China, Japan, and South Korea, 2013, 10th Biennial Conference of Asian Association of Social Psychology, Yogyakarta, Indonesia.

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