2020.09.30 - 共生デザイン学科 佐野 慶一郎 プロジェクト科目でのドイツ・イタリア研修(短期)報告と今後について
共生デザイン学科の2019年度のプロジェクト科目の一環として、2019年9月8日から10日間、学生8名とドイツ(ルードルスタッド、フュッセン、ミュンヘン)、イタリア(ミラノ、フィレンツェ)を訪問しました。
本海外研修の主目的は、本学の学術協定先であるドイツTITK研究所(ルードルスタッド)との研修でした。学生たちは、「日本の文化と歴史」について、各自のテーマを決め、ドイツの研究者の前で、英語でプレゼンテーションを行いました。今回のテーマは、日本刀、食のフェスティバル、漫画、若者の化粧、お花見、着物、和菓子、ランドセルでした。真剣な学生の発表に対して、ドイツの方々より、質問と助言を頂くことができました。学生の多くは、外国でのプレゼンテーションは初めての経験で、冒頭、緊張していましたが、ドイツ流の挨拶やマナーを実体験できて、勉強になったとのことでした。また、学生たちは、イタリアにて、数々のキリスト教会の美しさ、街との調和、人々の信仰の深さに感銘を受けていました。
今年の夏休み前に、プロジェクト科目(オンライン)で、「世界で、コロナウィルスの感染が拡大した要因」について、議論しました。学生からの多くの意見が挙がり、整理すると以下の9項目にまとまりました。
- 飛行機など交通網の発展
- 人々の贅沢な生活
- 貧困による不衛生
- エチケットに関する低いモラル、規律、教育
- 地球温暖化など、環境破壊による生態系の乱れ
- 薬物や抗生物質の不適切な開発または使用
- 遺伝子組み換え品の普及
- 一部の国での情報操作やコミュニケーション不足
- 一部の国での政治指導者による誤った政策
毎年、夏休みに、実施している、ドイツを含む欧州の短期研修は、今年度は、来年2月に延期としました。しかし、この研修は、コロナウィルスの感染が収束しない限り、来年も難しいかもしれません。この状況に対して、海外での学びを待ち望んでいる学生たちは、残念な思いとのことです。しかし、学生たちは、感染拡大の要因として、飛行機を含む交通を第一に挙げて、自身の行動責任を良く理解しており、研修中止も覚悟しているとのことでした。感染拡大の影響によって、今年度の大学生は、学習やサークル部活動、就職活動、アルバイト等々に大きな影響を受けています。私は、学生たちの支えとなり、一緒に困難を乗り越ようとの意思疎通のもと、授業とゼミナール研究を進めている最中です。