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教員コラム

2014.10.09 - 共生デザイン学科  佐野ゼミでの海外調査のご紹介

佐野ゼミナールでは、米国の大学とドイツの研究機関と環境保全に関する共同研究を進めていることから、ゼミ生達に海外に行く機会を与えています。これまでに、ゼミ生らと米国のサンフランシスコやドイツのシュトゥットガルト、フライブルグ、ルードルスタット等に滞在し、環境保全の海外取組状況を調べてきました。今回、注目すべきドイツでの環境保全の事例をひとつご紹介します。

下記写真はフランクフルト空港に設置されている空ペットボトルの回収機械です。ドイツでは、ペットボトルとガラス瓶の回収リサイクルのためにデポジット制度がとられています。スーパーマーケットにて、写真と同様な機械の投入口(オレンジ点灯箇所)に空きボトルを入れるとラベルのバーコード情報を読みとりながら回収され、返金レシートが出てきます。このレシートをレジで渡すと1本あたり0.25ユーロが返金されます。しかし、フランクフルト空港内の回収機械では、ボトルを入れても返金レシートは発行されません。その返金されるべきデポジット金は、自動的に慈善事業に寄付されるシステムになっているのです。寄付先は、本人がWWF(世界自然保護基金)等を含む4団体の中から自由に選ぶことができます。4本の空ボトルを投入すれば、1ユーロ寄付ができます。私はフランクフルト空港にて、毎回、空ボトルによる寄付を行いながら、奥深い環境政策と感心しています。

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佐野 慶一郎(共生デザイン学科)