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教員コラム

2023.11.07 - コミュニケーション学科  コロナ禍からの恢復に向けて

今年度春学期のプロジェクト科目では、昨年度の事前説明会の際、施先生と山田先生のプロジェクト科目とフィールドワークを実施する場所が偶然同じ―長崎―であることがわかったため、各々の目的が異なることを考慮しながら、合同でプロジェクト科目を実施する企画となりました。
78年前となる戦後復興のなかで「ナガサキを最後の被爆地に」というスローガンを掲げての戦後復興の残余を少しでも体感してもらう機会になるよう、まずは、長崎市が「国際文化都市」であることを出島、グラバー園、そして孔子廟を訪れ、それから原爆資料館をはじめとする被爆遺構を訪れる流れで計画を立てました。そうすることでオランダ、イギリス、そして中国文化が融合する長崎の風土のなかに、華僑や隠れキリシタンや被爆者といったさまざまな歴史を抱える人びとがどのように暮らしているかを捉えなおしてもらえる機会になるのでは、と考えたからでした。
とはいえ、ものごとは計画どおりに運ばないというのが世の常であり、新たな発見や想定外の驚きに繋がることになりました。とりわけ、他のプロジェクト科目の参加学生との自然発生的な共同意識や協調行動を目にすることができて、プロジェクト科目を通しての学生の成長を実感することができました。
秋学期は、現在、2年次、3年次、そして4年次のゼミナール活動として、各々、コロナ禍で企画ないし計画倒れに終わっていた、あるいは新たな関係を築く試みとして、日帰りのゼミナール研修や1泊2日の合同ゼミナール研修を実施できるよう、話し合いを重ねているところです。

「2023年度プロジェクト科目受講生のフィールドワーク撮影写真から」