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教員コラム

2024.08.05 - コミュニケーション学科  ランチーサーベイから見えてきた個食の課題

関内キャンパスはビルキャンパスという建物の特徴の他に、学食がないという問題があります。
関内キャンパスの学生の昼食の消費行動の実態を調べるため、大友ゼミのプロジェクトとして『経験サンプリング』と呼ばれるマーケティング調査手法を用いたランチサーベイに取組んでみました。この経験サンプリングとは、その時間、その空間で、何をしているかを、オンタイム調査し、ありのままの実態を検討する方法です(図1)。

 

ランチサーベイでは2023/11/30~12/15の期間に、1週間連続で、「その日のお昼を何を食べた(食べる予定)」等を尋ねる質問をしました。その結果、昼食の費用として500円未満まで人が58%で(図2)、月・火はキャンパス内が多いもののキャンパス周辺のお店は少なく(図3)、作ったお弁当の人が30%以上(図4)、一緒に食べた人は月・火は「大学の友人・知人」が多いものの全曜日で「自分一人」の割合がかなり多い(図5)という結果でした。

このような傾向は大規模なweb調査等<https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001296.000007815.html>でも指摘されています。お金だけの問題ではなく、個食という現代の社会気質も反映した結果だと考えられます。ビルキャンパスがこの問題に、時間×空間という場作りとしてどのように対応していくのか考えないといけな課題としてみえてきました。
注)ゼミの一環として行った調査であり回答者に偏りがあるため、必ずしも関内キャンパスの学生全般の結果ではありません。