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教員コラム

2020.03.06 - コミュニケーション学科  一般学生と体育会学生とのコラボ

一般学生、いわゆる学生と体育会に所属している学生との間に壁があったり、授業でのグループワークなどでない限り、普段の学生生活においてほとんど交流する場がないようである。同じ19歳同士、20歳同士なのに、なぜもっと交流しないんだろうかと時々不思議に感じていた。そこで、たまたま私がラグビー部副部長という立場でもあることから、私のゼミの一般学生に働きかけ、ラグビー部との協働企画を考えてもらうようにした。2019年度はラグビーワールドカップが日本で開催されたこともあり、この波に乗れないものかという思いもあった。そこで、立ち上がった企画は、「ラグビールール教室~ワールドカップを100倍楽しくみるために~」であった。まずは、学内の食堂にある舞台のようなスペースで昼休みにラグビー部員数名と私のゼミ生たちが作成したスライドでルールを説明し、実際の動きを部員たちが演じるというものだ。ラインアウトやスクラムバッグへのタックルの実演はそれなりに迫力もあり、食事中の多くの学生たちの目を引き付けることとなった。4月に初回、5月、6月、7月と複数回実施した。最初は、ランチタイムに一体何が始まるのかといった雰囲気が漂っていたが、回を重ねるたびに観に来てくれる学生も増え、地元金沢区の後援もいただけることとなり、一般の方々も参加してくださるようになった。そして、金沢区地域振興課の職員のかたも視察に来られ、ついに金沢区公会堂でワールドカップ前哨戦のパブリックビューイングの前にルール教室を開催してほしいという依頼までいただけることとなった。100名近い観客の前でルール教室を実演できたことは参加した部員やゼミ生にとって、非常に緊張を強いられながらもやりきることができたことは大きな経験となっていたようだ。

このような一般学生と体育会学生とのコラボは他の競技でも取り組んできている。陸上部の箱根駅伝チームの学生に地元のケアプラザで「歩き方教室」を開催してもらい、さらに参加者のかたたちとフットパスを実施することも2年目を迎えた。次年度は、栄養学部の学生と一緒に協力してもらう企画も進めている。今後はさらに他の学部の一般学生を巻き込んだ学部横断的な取組みに発展できればと考えている。いろいろな壁もあるのかもしれないが、そういった困難にも立ち向かっていける意欲をもった学生たちと一緒に一つひとつ壁を乗り越えていきたいものである。