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教員コラム

2015.05.14 - コミュニケーション学科  はじめまして

講義を終え校門を出る。すると、そこには「海」。川ではなく海であると教えられた。そういえば、水面を渡ってくる風は潮の香りがする。わくわくするようなカルチャーショックを覚える。「先生、潮干狩りに行きましょう」とゼミ生が叫んでいる。

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はじめまして、黒﨑真由美と申します。2015年4月に現代コミュニケーション学科に着任しました。専門は、文学を中心としたアメリカ研究です。現在はネイチャーライティングという、自然と人間のかかわりを省察した一人称形式のノンフィクション文学を研究対象としています。

もちろんアメリカのネイチャーライティングの研究が主ですが、客員教授としてオーストラリアの大学に滞在したのを機に、オーストラリアのネイチャーライティングにも興味を持つようになりました。また、日本人であることから、授業では日本のネイチャーライティングについても講義することを求められました。その結果、今は米豪日のネイチャーライティングの中に、自然がどのように表現されているかを考察しています。

当然のことながら、私自身も自然とかかわることが好きです。ワイオミング〈米国〉の壮大な自然は圧巻です。八ヶ岳〈日本〉の植生の匂いが好きです。タスマニア〈豪州〉の太古の自然にはすっかり魅せられています。そして今、金沢八景の海が加わるかもしれません。そうしたら、『沈黙の春』(1962)の著者で海洋生物学者のレイチェル・カーソンのようなネイチャーライターを、私も目指せるかもしれません。とりあえずその第一歩として、ゼミ生との潮干狩りから始めてみることにします。
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“Australian scenes”

黒﨑 真由美(コミュニケーション学科)