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教員コラム

2019.12.09 - コミュニケーション学科  機内映画

今年の夏に、出張でイギリスを訪問しました。出張先では、ブレクジットに揺れるイギリス社会がどの様な状況にあり、人々がどの様な議論をしているのか、訪問先の研究者との交流も含めて、実際に経験する貴重な体験をしました。が、今回のコラムはその話ではありません。ここでは、出張に利用したカタール航空について、少しお話ししたいと思います。

カタール航空を利用した場合、まずはドーハのハマド国際空港まで飛び、そこから最終目的地まで飛ぶという経路を取ることになります。そうなると、自然にドーハから最終目的地までは、日本人の旅客が少なくなります。私が利用した際も、おそらく往路の日本人乗客は私一人くらいだったのではないかと思います。しかし、その様な便にもかかわらず、機内映画のラインナップを見て少々驚いたのは、日本のアニメが比較的充実していたことです。特に、私自身の研究対象でもある『ラブライブ!サンシャイン!!』の劇場版を見つけた時には、おお!と少し声をあげてしまいました。

アニメの世界的な人気が叫ばれて久しいですが、必ずしも日本人だけを対象にしているわけではないと思われるこの様なアニメの提供は、どこまで広まりを見せることができるのでしょうか。そしてそれは、どの様な意味を持っているのでしょうか。民間航空という、グローバリゼーションの発展において中心を占めているネットワーク・システムと、メディアのグローバル化という観点の双方から、興味深い対象の様に思われます。