2025.05.02 - 共生デザイン学科 神野 由紀 ゼミナール研修旅行
神野ゼミナールでは毎年夏休みに3・4年生全員でゼミ合宿を行い、取り組んでいる共通課題について集中的にディスカッションをしています。これとは別に、春休みを使って日本のデザイン文化の歴史を学ぶためのゼミ研修旅行を企画することがあります。この数年、コロナの流行もありお休みしていましたが、ようやく研修旅行も復活することができました。
この2月に京都に3日間、ゼミの学生たちと行ってきました。風花が舞う厳しい寒さでしたが晴天続きで、心配していたオーバーツーリズムの影響も全く見られず、ゆったりと冬の京都を体験することができました。これまでゼミで学び、学会でも発表した学生たちは、京都で室町、江戸、明治、昭和初期の庭園を時系列に見学し、日本でモダンデザインが日本の伝統的な美と重ね合わせて評価されていったことを思い出しながら、実際にそれを追体験しました。
お庭巡りに偏ったので、智積院の長谷川等伯の障壁画も見ることにしました。等伯一門の作品を展示してある宝物館には私たちしかおらず、かなり時間をかけて鑑賞することができ、国宝作品を独り占めしたような贅沢な時間を過ごしました。館内では大書院の上段の間が再現され、当時障壁画がどのように空間内にどのような配置で描かれていたのかがわかり、空間の一体感をリアルに体験できました。
合間には和菓子作り体験や町屋レストラン巡りなども楽しみ、とても充実した3日間になりました。