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教員コラム

2016.08.09 - コミュニケーション学科  室の木キャンパス

人間共生学部は、関東学院大学金沢八景キャンパスの東端にあり、室の木キャンパスとも呼ばれる場所にあります。写真は、室の木キャンパス内の建物の窓から見える風景です。明るく美しい湾内には船が多数浮かび、右端には八景島シーパラダイスが見えます。
(写真をクリックすると拡大されます。)
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室の木キャンパスは、経済学部や理工学部、建築・環境学部とは通りを一本隔てた場所で、独自の校門などがあります。

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この室の木キャンパス校門のすぐ横には、関東学院設立80周年に際して作られた碑がたっています。

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この碑は、1966年に作られたものらしく、既に50年以上の年月を経ているので、一部字が読めなくなっておりますが、おおむね以下の内容が書かれています。

•この地には大寧寺という寺院があった
•大寧寺は源頼朝の弟である源範頼の菩提寺である
•源範頼は頼朝に謀反の嫌疑をかけられ伊豆の修善寺に幽閉された
•源範頼は梶原の景時に攻められ、火を放って自害した
•その後灰の中から、源範頼の首が見つけ出され、頼朝の検分を受けた
•首はその後大寧寺に埋葬された

源範頼の墓の真偽はともかく、この周辺に大寧寺というお寺があったことは確かです。国土地理院のWebサイトで、古い地形図が読めますが、1921年の地形図を見ると、少々字が読みにくいですが、確かに、大寧寺と書かれています。図中の赤線で示した箇所がそれですが、この字が書かれている場所は、室の木キャンパスの中ではなく、その裏手の、現在はアパートが建っているあたりになります。
img5(提供 国土地理院)
寺の境内がどの範囲であったかまでは示されていませんが、関東学院大学の敷地も含まれていた可能性はあります。大寧寺自体は、後の時代に、現在の金沢文庫駅の北のあたりに移転し、現在もそこにあります。

また、最初の写真からもある程度推測できるかもしれませんが、大学周辺は湾が入り組んでおり、鎌倉時代には、鎌倉の外港として栄えていたそうです。 今の交通状況からすると、金沢八景と聞いても、鎌倉?、と思うかもしれませんが、実は鎌倉は結構近いのです。コミュニケーション学科のある建物の廊下から外を見ると、山が見えるのですが、この山の向こう側は鎌倉です。少し頑張れば歩いて行けます。

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関東学院は創立から130年以上経つ伝統ある学校ですので、その周辺にもたくさんの歴史を感じることができます。

石井 充(コミュニケーション学科)