2024.10.10 - 共生デザイン学科 海老根 秀之 3Dプリンタでオリジナル作品を造形
共生デザイン学科では、様々な授業でデザイン手法を学習しています。これらの手法を基に、オリジナルなデザインをすることができるようになっていきます。
中には、3D CADや3D CGといったパソコンで立体的なデザインを行う授業もあります。
3Dプリンタを使うと、3D CAD等で制作したデザインを立体的に造形することができます。つまり、オリジナルデザインの具現化が可能です。
写真1は、昨年の夏のオープンキャンパスで開催したデザインカフェにおいて、学生がデザインしたオリジナルキャラクターを、私が3D CADで立体化し、3Dプリンタで造形、塗装したものです。
3Dプリンタは、高精細に出力可能で数万円で買えるものも発売されていますので、手軽に使用できるようになってきました。
しかし、3Dプリンタを使って造形するには、様々なノウハウが必要です。
例えば、3Dプリンタでは空中に造形はできないため、支えとなるサポートを設定して一緒に造形し、造形後にサポートを取り外す必要があります。
他にも、造形する材料の選定、造形後の表面処理、塗装など、様々な作業が必要になります。
そこで、これらの3Dプリンタでの造形に必要な様々なノウハウを体系的に習得できるように、「3Dプリンタ造形演習」という授業を2023年度に開講しました。
授業では、小物やアクセサリを例に、各工程について説明し、演習を通じてノウハウの習得をはかっていきます。
授業では、写真2の様に熱溶解積層方式を4台、写真3の様に光造形方式を4台(2種類、2台ずつ)、造形する材料も数種類用意しており、造形目的に応じて選択できるようにしています。
写真4は授業での説明のために試作したもので、写真5 は2023年度に受講した学生の作品です。E1号館4階の共生デザイン学科の演習室に展示しています。