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教員コラム

2020.08.21 - コミュニケーション学科  新しい生活様式と学外との連携活動を共存していくために

昨年の教員コラムで人間共生学部は実際の地域や社会を「現場」として学ぶ学部であり、プロジェクト科目やゼミナール活動を通じた取り組みをご紹介しました。2020年度は春学期から引き続き、秋学期も原則オンラインになり、学外活動も新型コロナ感染症を踏まえて活動することになりました。昨年度までのような活動に制約を受けるなかで、何ができるかが現在の課題となっています。

新井ゼミナールが2018年度から活動している「キャンパスタウン金沢」も3年目の完成年度になり、2020年度も活動する方向で進めています。新井ゼミナールでは、「金沢区の今昔写真を通じて世代間を結ぶ活動」という名称で、金沢区の住民の方々から金沢区の昔の写真を提供していただき、時代背景を取材・調査しています。写真を媒体にして金沢区の歴史を振り返り、世代間を通じて金沢区を共有することをねらいとしています。1年目は町屋町で店舗や寺院を対象にして取材を行い、大学と区役所でパネル展を開催しました。2年目は柴漁港がある柴町で漁業を対象にし、アナゴ漁と太刀魚漁の漁師の方々に取材を行いました。ことし3年目は、新型コロナウイルス感染症の状況下で、取材の制約が予想される中で、これまでの2年間をまとめ、追加取材や文献研究等を加えることで、3年間の集大成をしたいと考えています。学生も教員も、新しい生活様式を踏まえて、何が可能かを探る年になるでしょう。これらの結果が、取材を受け入れてくださった方々、金沢区役所ならびに関東学院大学の関係者のみなさま、さらに来年4月に入学してくる新入生のみなさんにも報告できることを期待して、取り組みたいと思っています。