2023.10.03 - コミュニケーション学科 大友 章司 ハンバーガー・チェーンのブランド力を調査する
コミュニケーション学科のマーケティング・リサーチ演習では、実際の消費者を対象にした調査を学生が中心となり実践します。
今回はファストフードのブランド力の調査を企画しました(図1)。
主要な5つのハンバーガー・チェーンの各利用者を対象に調査し、2500名以上の回答データを分析しています(図2)。
調査では、図3にある、ネット・プロモーター・スコア(NPS®)と呼ばれるブランド評価の手法と、演習の学生グループが提案したファストフードの、信頼・品質、メニュー・価格、満足度、店舗・接客、こだわり、の5つの側面を評価する特徴質問を用いました。
その結果、23年6月の調査時点でブランドの評価が高かった順は、フレッシュネス>モスバーガー>バーガーキング>マクドナルド>ロッテリアでした(図4)。
各チェーンのブランドの違いは、図5の特徴質問の結果から分かります。フレッシュネスやモスバーガーは信頼・品質やこだわりの側面で、バーガーキングは満足度で、マクドナルドはメニュー・価格、満足度、店舗・接客で優れており、ロッテリアは他のチェーンと比べて特徴の評価が高くなかったです。それぞれのチェーンの特徴の違いがブランド力に反映されていると考えられます。本学科では、このようなマーケティング・リサーチの実践的な方法を学ぶビジネス心理の人材育成にも力を入れています。