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教員コラム

2014.03.13 - コミュニケーション学科  台湾研修活動:異文化への理解を深める。

本学人間環境学会の学生海外研修支援を受け、2013年10月2日〜6日の4泊5日で12名の学生を引率し台湾(台北)研修活動を行いました。主な研修内容は(1)台湾原住民伝統文化の調査、(2)日台若者交流セミナーの開催による現代若者文化の相互理解でした。
今回の台湾原住民調査は台北市街からバスで1時間半ほどの場所「烏来」で行われました。「烏来」は台湾で有数な原住民の村であり、古くから「タイヤル族」(中国語名:泰雅族)という原住民が居住しています。現在その人口は台湾の原住民の中で二番目に多く、全部で8万5000人ぐらいと言われている。「烏来」という名は、原住民の言葉で「お湯」という意味です。豊富な湯量を誇る良質な温泉が多くあるためだそうです。学生達はまず「タイヤル民族博物館」を見学し、民族の歴史や族人の生活(編み物、建築など)、信仰文化について学びました。次に、原住民文化を特色とした雰囲気を打ち出している「鳥来老街」で、小米酒(アワ酒)や山猪肉、温泉の卵、竹ライスなど多くの原住民美食を味わい、食文化を体験しました。現地の人々との触れ合いによって原住民の伝統文化および現代社会への融合について理解を深めることができました。
また、日台若者交流セミナーは台湾の輔仁大学で開催しました。輔仁大学は台北市の中心から約10キロの距離にあり、約100年の歴史をもつ有名な私立大学です。当該大学日本語学科の大学生と、「人生観」「恋愛観」「就職観」「家庭観」という4つのテーマについてプレゼン発表と自由討論を行い、現代日台若者間の価値観や考え方、行動様式などについて活発に意見交換することができました。教室での座学だけではなく、海外現地の人々と直接に話し合うことによって異文化間のコミュニケーションの能力を身につけることもこの研修のねらいでもあります。今後もこのような実践教育を続けて実施していきたいと思います。

施 桂栄(コミュニケーション学科)