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教員コラム

2016.02.25 - 共生デザイン学科  カフェのリニューアル計画

神野ゼミナールでは個人研究の他、毎年3・4年生合同で一つの課題に取り組んでいます。

ここ数年、根岸のカフェのリニューアル計画を進めてきました。この根岸の「カフェ・スマイル」は、来客数が伸び悩んでいました。人通りが少ない国道沿いという、あまりよくない立地であることに加え、私たちが着目したのが、「カフェ」としてまとまりのない店のデザインでした。現地周辺の調査や店長の意向などを詳しくヒアリングした結果、国道から根岸森林公園までの間には、古くからの住宅地が帯状に続いていて、居住者には単身のお年寄りも増えてきていること、その一方駅前のマンションを中心に若いファミリーも多く住んでいることが判明、さらに店長さんご自身が、園芸のご専門であったことなどがわかってきました。そこで、小さい子供連れのお母さんやお年寄りまで、幅広い年代を対象にした、ナチュラルテイストのカフェを目指し、基本デザイン案を考えました。ロゴマークは手書き風かつ、あまり子供っぽくならないフォントを考え、店内の内装もグリーンを活かしつつ、壁一面にカフェ風の黒板をとりつけるなど、学生からのアイデアが出てきました。

カフェの客数の伸び悩みは、定休日の多さも一因でした。そこで、さらに店のコンセプトの延長上のイベントとして、三浦半島の「高梨農園」とのコラボ企画を考えました。店の定休日を使った野菜販売に向け、ゼミではそのディスプレイやポスター、チラシなども考案し、マルシェの販売も手伝っています。「カフェでおしゃれに野菜を売る」にはどうしたらよいか、青山や代官山のマルシェにも行き、研究を重ねました。現在は、さらなる企画として、この高梨農園の野菜を使った通常営業でのメニュー展開を進めています。おいしい野菜を、どうしたら「カフェ風」に提供できるのか、学生からも色々な意見が出ています。

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改装中の様子 完成した店内
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野菜マルシェ マルシェ当日の様子(毎月第2土曜日開催)

神野 由紀(共生デザイン学科)