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教員コラム

2017.04.25 - 共生デザイン学科  ゼミナール京都旅行

神野ゼミナールでは、春休みを使って京都旅行を計画します。今年も2月、雪の降る中、学生10名を連れて行ってきました。

旅行では、予約をしないと見られない京都の寺社、庭園をゆっくりと見て回ります。

日本の伝統美に直に触れて、授業で学んできたモダンデザインと、日本の美がある共通点を持っていることなど、学んでいきます。両者の関連性は昭和のはじめ、「日本的なるもの」とは何かが問われるようになると、より強調されていきます。今、日本ではオリンピックを控えて、再び日本的なるデザインが議論されていますので、学生にとっては丁度よい機会だったと思います。

今回の一番の目的は、特別公開していた大徳寺の聚光院の襖絵を見ることでした。普段は美術館で横一列に展示された襖絵ですが、お寺の中で実際に使われていたのと同じ場所に設置された状態で見学することで、襖で囲われた三次元の空間を意識した構図の意味などが非常によくわかり、面白かったです。

↓大徳寺では、モダンデザインの作庭家・重森三玲の庭なども見学しました。

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                名物和尚さんの説教を神妙に聞く、ややヤンキー風のゼミ生たち↑

京都の市内では、いたるところに町屋を改造したカフェやレストランがあり、その数は一段と増しています。そうした歴史的な資源の利活用についても、あまりに商業的になっている現状も批判しつつ、その活用方法について、食事を楽しみながら学びました。

学生たちの多くは、中学高校時代の修学旅行で京都に来たことがあったものの、大学でデザインを学んで、デザインを見る目を養ってから訪れた京都では、初めての京都とは異なる新鮮な発見がたくさんあったようでした。

神野 由紀(共生デザイン学科)