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教員コラム

2016.03.24 - 共生デザイン学科  「見えないものをカタチにする」 - 考えをみえるようにするということ - 淡野ゼミの2年目

共生デザイン学科は様々な視点で“デザイン”ということを考える学科です。デザインというのは何かを始める前に発案をして、計画を立てて、それを実行していく過程をデザインと考えればわかりやすいのではないでしょうか。つまり、デザインとは皆さんが日々生きるために行っていることそれ自体がデザインの過程ともいえます。ただ、わざわざ大学に通ってまで学ぶデザインとは何であるのか。それは普通よりも専門的な知識や技術を学んだ上で経験を通してより専門的にプロフェッショナルとしてデザインを具現化させていくことにあります。具現化させる方法は様々ですが、淡野ゼミでは“可視化(成果を見えるようにする)”させていくことに重点を置いています。よく「自信が持てない」という学生さんがいますが、大概の場合その理由は“まだ何もやっていない”ことにあったりします。とにもかくにもまずはなんでもいいから始めてみて、その経験値による実感からなにかが始まったりもするのです。

そのような手探りから2015年度本ゼミから10人の卒業生が作品を具現化させました。「何のために」よりも、そこから「何を得られるか」。やってみなければ、そもそも「何のために」の“何”にリアリティが持てなかったりするものです。大人が喜びそうな建前を考えるのではなく、自分自身がやりたいことを見つけられるためにも体験を通じて学ぶ喜びを感じてもらえれば幸いです。

※写真は本ゼミ卒業制作の一部作品です。

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(前回コラム)http://kyousei.kanto-gakuin.ac.jp/column/column-2280/

淡野 哲(共生デザイン学科)