木工を始めました
昨年春から、木工を始めました。木工といっても、私が取り組んでいるのはバターナイフやペーパーナイフ、スプーンなどの生活小物の制作です。
これまでデザインに対する人々のニーズを明らかにすることをテーマに研究や業務を行ってきました。またその対象も、建築や自動車といったチームで取り組むものが多く、自分自身でモノを作り上げる機会はほとんどありませんでした。自分で考え、自身の手を使って、思いのままにモノづくりをしてみたくなったというのが、この歳になって木工を始めた理由です。




上の写真は、まだ木工を始めて間もない頃の、バターナイフの制作過程を記録したものです。
まずは構想。どんな形にすればバターを切りとりやすいか、握りやすいか等を考え、おおよその形を決めます。粘土でモデルを作って検討することもあります。次は素材選び。材料の木は、蓼科の山荘の庭に落ちている小枝です。これまでに集め乾燥させた小枝の中から、イメージした形にふさわしい太さ、カーブを持つ小枝を選び出します。次に粗削りです。この段階では、電動のこぎりを利用することもあります(写真左端)。おおよその形が切り出せたら、次は切り出しナイフで形を整えていきます(写真中2枚)。そして最後は紙やすりで形を仕上げ、オイル塗装を施して完成です(写真右端)。当初はバターナイフ1本を仕上げるのに丸2日もかかっていましたが、最近は、半日(4時間)ほどで済むようになりました。
木工の醍醐味は、もちろん何の変哲もない木切れから機能的で美しい形(自己満足?)が生み出されてくることにあります。「こんな木切れから、これほど素敵なものができるんだ」などと言われると、喜びはひとしおです。そこで最近は、作品を見ていただく際、次の写真の様に、単独ではなく元の木切れも併せて見ていただくようにしています。

もう一つの魅力は、切り出しナイフや紙やすりを使っての作業中、本当に無心でいられることです。制作に取り組んでいる半日は、それこそあっという間に過ぎてしまいます。職人の喜びというのは、案外こんなところにもあるのではないかと感じる次第です。
共生デザイン学科のデザイン教育は、手を動かすこともさることながら、それ以上に「誰のために」「どんな目的で」といった形で、頭を使うことを重視しています。ただ、まだ1年少々と経験は浅いものの、自らの手でモノを創り出す喜びを知ってしまった今、「あまり頭でっかちになってしまってもいけないかな」と感じ始めた次第です。
グリーンカーテンのすすめ
2012年、震災の翌年から、我が家では毎年、夏の暑さ対策としてグリーンカーテンを作っています。もともとは少しでも省エネに貢献できればと始めたことですが、最近は、グリーンカーテンを育て、眺め、収穫したゴーヤを食するといった、グリーンカーテンそのものを楽しむことが主眼となってきています。



上の写真は、昨年の我が家のグリーンカーテンの成長記録です。植え付けは5月中旬の週末。
近所の園芸ショップでゴーヤの苗(接ぎ木版)、朝顔の苗、園芸用土、肥料、ネットを購入し、
植え付けはほぼ半日で完了。その後すくすくと成長し、1か月後の6月中旬には手すりの高さまで
成長しました(写真上左:6月中旬)。
ここから成長は一気に加速します。うっかりするとヒョロヒョロと一気に上に伸びてしまいますので、
摘心(脇芽を延ばすために、頃合いを見ては元気な芽の先端を摘む作業)が欠かせません。
また脇芽が増えてもそのまま放っておくと、やはり上に伸びるだけで、隙間だらけのカーテンになってしまいます。
そこですべての蔓を左右にジグザグに誘導していく作業が不可欠となります。
こう書くと、なんだか面倒に思われるかもしれませんが、毎朝5分、すがすがしい
空気の中での蔓を誘導する作業はゴーヤ君との語らいのようで、けっこう楽しいものです。
さらに1か月経った梅雨明けの頃には、立派なグリーンカーテンの出来上がりです(写真上中:7月中旬)。
この頃には、同時に植えた朝顔も毎朝花を咲かせてくれます(写真左下)。またゴーヤの実の
収穫も始まります(写真右下)。
ここからはもう放っておいても大丈夫。ゴーヤはどんどん成長し、
カーテンはさらに濃密なものになっていきます(写真上右:8月初旬)。温度測定こそしていませんが、
ベランダからの照り返し、また午後の西日を遮ることで、エアコンの効きは確実に高まります。
さらに時には、夕方、グリーンカーテン全体に水をかけた上で窓を開け放し、夕涼みを楽しんだり
もしています。


グリーンカーテンの作り方は、インターネットを検索すれば、それこそ山ほど出てきます。
詳細はこれらHPにお任せするとして、ここでは6年間の経験から得た経験則をいくつか紹介したいと思います。
<樹種について>
やはり定番というだけあって、グリーンカーテンにはゴーヤが一番適しているように思います。
我が家でもキュウリやヘチマ、ミニメロン(ころたん)等を試してみましたが、葉が十分に茂ら
なかったり、うどんこ病が発生したりで、結局ゴーヤが一番との結論に。ただゴーヤだけでは飽きるし
寂しいので、最近はゴーヤ+朝顔の組み合わせに落ち着いたしだいです。
<土と肥料>
ゴーヤに限らず実を付ける植物は、良い土と大量の肥料を必要とすることに注意が必要です。
小さいプランターに3株も植え、肥料もあまり与えなかった最初の年は、葉も十分に茂らず、
実も小さなものしかできませんでした。その経験を活かし、翌年からは大型のプランターに
それぞれ2株しか植えず、しかも植える前に土づくりをした上で定期的に肥料を与えるように
したところ、葉も実もとても立派なものになりました。
<台風対策>
最後に台風対策です。たしか2014年、7月上旬に台風の直撃を受け、強風で葉は千切れ、茎も
折れるという被害を受けたことがあります。その後の成長でそこそこグリーンカーテンらしく
はなってくれましたが、とても残念な思いをしました。それ以降、我が家のネットは取り外し
可能とし、台風の際はベランダの床に退避させることで被害を免れています。ネット設置に
際しては、台風対策をお忘れなく。
皆さんも今年の夏に向けて、グリーンカーテン作りにチャレンジされてみてはいかがですか。楽しいですよ!