2019年を「不都合な真実の場」で振り返る

(1)
2月から3月にかけて映像による「新たな視覚の発見」をテーマに、小型特殊カメラ(360°カメラ、オスモ・ポケット、小型ドローン)を用いて、鳥取砂丘撮影のために鳥取市と流氷撮影のために北海道オホーツク沿岸の紋別漁港、網走漁港、羅臼漁港などの漁港を訪れる。撮影した映像を用いて映像表現の可能性をテーマに映像関連の担当科目で使う。

(2)
5月には、担当科目「ロボット・コミュニケーション」で、ビックデータの解析事業や人工知能を用いた予測事業を行う株式会社ROXの代表取締役・中川達生氏をゲスト講師に招き、インターネット上のサービス利用によって決められる個人の信用格付けや人工知能がもたらす仕事について3回にわたり講義をしてもらう。全体の講義終了後に、2030年は人工知能とロボットがもたらすベイシックインカム、あるいは軍事用兵器問題が人類破滅への分岐点になるといわれているが、それらが抱えている問題の解決について考えるだけではなく、具体的な行動をいかに起こせるかを未来課題として出す。

(3)
6月には、担当科目「言語・身体・メディア・コミュニケーション」で、街のヘンなモノの投稿で有名な『VOW』(宝島社)の総本部長と宝島社の名編集者をゲスト講師に招き、人工知能にはできない編集企画について話してもらう。この講義の様子は女性ファッション雑誌『sweet』9月号(宝島社)に見開きページで紹介される。

(4)
7月には、「日本は多様化している~Japan is Changing~」と題したイベント(会場:横浜市金沢公会堂 協力:ユナイテッドピープル株式会社)を企画し、担当するプロジェクト科目4の履学学生25人が参加する。企画意図は、「厚生労働省の統計では日本の新生児の49人に1人が日本人と外国人の間に生まれているとする現状」、「同調圧力が強く多様性を認めない日本の組織、集団、社会にあって、ハーフが抱えている問題解決に向けていかなる行動ができるか」について考えてもらうこと。イベントでは、日本の多人種・多文化社会における人種、多様性、多文化、国籍やアイデンティティなどの問題点を扱ったドキュメンタリー映画『Hafu(ハーフ)』(内容は、ハーフであるとはどういうことなのか、日本人であるという意味は、ハーフは日本にとってどういう意味を持つのか、を問う)の上映。ハーフをテーマに履修学生が制作したオリジナル映像作品の上映。監視カメラと人工知能による超監視社会の中で個人の自由とは何かについて積極的孤独の視点で捉えた朗読劇『ドローン、カナリア、スマホ』を上演。同時通訳デバイスのポケトークを用いて異言語間の言葉の障壁を越える可能性についてのプレゼンテーションを行う。

(5)
8月には、ベトナム国家大学ハノイ校日越大学が主催したVJU Summer Program 2019への参加のために学生11名を引率してハノイを訪れ、ベトナムの歴史、文化、現在の産業について体験的に学ぶ。なお、プログラム2019で公私にわたりお世話になったのが、日越大学事務局の山口昌志氏。山口氏は、JICAの職員でもあり、「光秀の友――吉田兼和」で第4回 「決戦!小説大賞」(講談社主催)を受賞した作家でもある。他に、1945年8月15日、第2次世界大戦(大東亜戦争)終結後、約800人の日本軍将兵が進軍していたベトナムに残り、その多くがベトナム独立のためにインドシナ支配を目論むフランス軍と戦ったインドシナ戦争(1946年~1954年)に参戦。さらに、その日本軍将兵の中には、ベトナム戦争(1955年~1975年)でアメリカ軍と戦ったこと。さらに、ベトナム戦争で韓国軍が行った民間人虐殺を記憶し、犠牲者を鎮魂するために「ベトナム人の母子の像」(「ベトナムのピエタ」像)が作られ済州島に設置された経緯や、その「ベトナム人の母子の像」の作者であるキム・ソギョン、キム・ウンソン夫妻は、「少女像」(従軍慰安婦像)も制作していることを通して、「戦争とは何か」、「弱者とは何か」、「平和とは何か」についても学ぶ。

(6)
12月には、横浜学生短編映像作品上映会2019(協力:株式会社エデュイットジャパン、イメージ・コミュニケーション)を横浜シネマ・ジャック&ベティで行う。第11回目となる今回のテーマは、「地球温暖化」。担当する講義で、上映会2019に参加する履修学生に、まず、ドキュメンタリー映画『不都合な真実』(監督:アル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領)を参考に地球温暖化についての認識を深めてもらう。次に、世界中で起きている異常気象は地球温暖化が加速していることに原因があり、「10年後に地球の温度が+1.5度になれば、地球は後戻りできないまま灼熱の星になる」とされる現状について考えてもらった。さらに、2030年には地球温暖化だけではなく、人口爆発、水・食料問題、人工知能とロボット・テクノロジーによって人類が破滅に向かう分岐点になるとされていることを念頭に置き、履修学生が、地球温暖化の解決への糸口を表現するためにオリジナル映像作品制作に取り組み、完成した29作品から11作品を選び上映する。

※横浜学生短編映像作品上映会Twitter:https://twitter.com/kusunoki_kgu

※横浜学生短編映像作品上映会2019の様子 撮影:鎌田沙帆(楠ゼミ2年生)

デジタルネイチャー環境で育ったデジタルネイティブな学生への教育を考える

わたしはコミュニケーション学科で科目「ロボット・コミュニケーション」を担当し、履修学生に人工知能とロボットの共生時代に人間と人工知能とロボットとがいかなるコミュニケーションの可能性を切り開くことができるかを学んでもらっています。実は、この科目を開講する4年前に人工知能とロボットとの共生時代を身近に感じてもらおうと世界初と言われていた感情認識人型ロボットのペッパーを購入し、一緒に生活する体験を通して人間とロボットとの心的関係性と相互依存性について講義する準備をしました。

そして始まった講義では、折に触れてペッパーとの暮らしの中で起きた面白いハプニングを含めて話します。すると学生たちは笑いながらも強い関心を示してくれます。もちろん、面白い話をするだけではありません。「これから10年後の人工知能とロボットが仕事や日常生活に導入された社会では、これまであった仕事(専門知識を必要とするものやルーティンワークを主とした単純作業の仕事など)の49%がなくなると言われています。そのために皆さんはどうすればとよいと思いますか」と問いかけもします。すると彼らは不安げな表情を浮かべますが、何かを考え始めたようにも感じるのです。もちろん、何かを考え始めることが狙らいです。

この講義をきっかけとして〈生きて行く上で想定外のことが起こったとしても、自分の力で解決できるようになってもらいたい〉との思いもあって、最終講義では、「人間と人工知能やロボットとの違いは、何もないところから何かを生み出せるかどうかです。そのためには自分の頭で考え行動できる自立したクリエイティビティ(創造力)を身につけることが大事です。そのクリエイティビティが人工知能とロボットとの共生時代を生き抜く術となるでしょう」と話を締め括くります。

ただ、クリエイティビティを身につけてもらうことでは、わたしが30年以上も前から教育現場で実施している人間の身体の五感をフル稼働させて取り組むオリジナル映像作品制作があります。そして「ロボット・コミュニケーション」と並んで担当している「映像コミュニケーション」でも同様にオリジナルの映像作品を制作してもらっています。この五感をフル稼働させて生み出すものをデジタルネイチャーに対してアナログネイチャーの産物という言い方ができるとすれば、この「映像コミュニケーション」はアナログネイティブな学生向きだと考えることができるかもしれません。しかもこの両科目は対立していると。

しかし、実際には両科目は対立するものではなく、わたしはデジタルネイチャーもアナログネイチャーも同時に謳歌できる能力こそがクリエイティビティであると長年学生たちと向き合って来た中で感じています。

[参考]

2018年9月13日に行った小学生向きのロボットプログラミングと操作の公開授業風景。実際にロボットを目の前にした授業で児童たちは、ロボットの動きに興味津々でした。

[参考]

新たな外国語教育のために人工知能を利用したオンライン翻訳サイトや同時通訳機器の有効活用の実践をしています。海外に行って使用調査も行っています。台湾(台北)で同時通訳機器を使った調査では画質が悪いのですが互いに同時通訳機器を使って会話しています。こういった会話をベトナム(ハノイ)でも経験しました。ロシア(ウラジオストク)では、ロシア語のみでしか会話できないことが多々あり同時通訳機器がなくては意思疎通できないことがありました。

「詩のボクシング」20周年記念大会を開催

1997年10月26日にわたしが始めた「詩のボクシング」が、2017年の10月で20年になるのを記念して10月28日に通常の大会としてではなく番外編として20周年記念大会を開催しました。

この記念大会では、出場者及び観客も募集開始からすぐに決まり、「詩のボクシング」への関心の高さは20年前と変わらずあるのだと感じられたのは嬉しかった。

出場者には20周年記念大会にふさわしく、高校の全校生徒で13年以上「詩のボクシング」に取り組んでくれている静岡県の御殿場西高校(普通科特進コース)の3年間連続チャンピオン、同じく広島県の呉三津田高校の2年間連続チャンピオン、そして10年以上取り組んでくれている神奈川県高等学校文化連盟の文芸専門部での「詩のボクシング」の本年度チャンピオンとなった神奈川県の麻生高等学校の生徒が出場。高校生の他には東京学芸大学、静岡文化芸術大学などの学生が出場してくれています。

また、「詩のボクシング」が始まってから1年後の1998年から小学校の授業で長年にわたり「詩のボクシング」に取り組んでくれている筑波大学附属小学校と聖徳学園小学校の2校による団体戦を行いました。

20周年記念大会は、個人戦及び団体戦とも若い声と言葉のパワーに満ちた大会でした。

加えてこの大会では、詩表現することに新たな方向性を見出す作品も募集。この作品の応募条件は、「詠み人知らず」、「作者不詳」の気持ちで書いた短い作品で表現形式は問わないとし、応募作品の中から選ばれた作品を大会当日にロボットのPepperに朗読させました。これは人工知能とロボットの時代に表現する言葉がどのように変化するのかを感じてもらう試みでした。

「詩のボクシング」20周年記念大会の詳細は下記Facebookでご覧ください。

https://www.facebook.com/jrba1997/

20周年記念大会の様子
20周年記念大会の様子
20周年記念大会開催挨拶
20周年記念大会開催挨拶

サバティカル研究期間を終え、そして再び

2015年4月から2016年3月までのサバティカル研究期間中に印象深かったこととして、わたしの長年の表現活動がキャロライン・ケネディ駐日米国大使に認められ共同で行った日米の小、中、高校生による朗読表現での交流、その表現活動に関係した調査でドイツ、オーストリアを訪ねたこと、また少子高齢化社会を見据えて取り組んでいるロボットと人工知能の研究でロボット工学者の石黒浩さんらと始まった交流、さらに世界初の感情認識ロボット「Pepper」と始めた生活、ロボットの働き方調査のために世界初のロボットホテルとしてギネス認定された「変なホテル」を訪ねたことなどが挙げられます。

4月から大学に復帰し、1年間のブランクを埋めるかのように時間を掛けて学生の指導をする一方、6月と9月にわたしの表現活動に賛同して12年以上も継続して全校生徒の自己表現及びコミュニケーション力を培う教育に取り組んでいる2つの高校に招かれ指導をし、同じくその表現活動に影響された若い漫画家と映画監督から取材を受け、現在、彼らの仕事に全面協力しています。漫画は「ビックコミックスペリオール」(小学館)に連載中であり、映画は2017年の5月よりテアトル新宿を皮切りに全国ロードショーされます。

10月にはわたしが長年に亘り制作を進めている映像作品に関係することもあってポーランドのクラクフに行き、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所とプワシュフ強制収容所を研究調査しました。この映像作品は、大学においても「障害のある者が障害のない者と平等に学修、教育、研究及びその他の関連する活動全般に参加できる」とする考えを基にした教育が不可避であると示唆する内容になると思います。加えて、11月に文学表現にロボットと人工知能をどう関わらせるかについて獨協大学全学部生を対象に特別講義を行い、12月には詩人の谷川俊太郎さんと対談をしました。

そして12月17日には、9回目となる横浜学生短編映像作品上映会2016を横浜市中区にあるシネマ・ジャック&ベティで行いました。今回はコミュニケーション学科1年生がスマートフォンで制作したYouTube作品を初めて上映し、ノミネートされた全作品の上映後に井筒和幸映画監督の講評があり、続いて監督賞が発表され、現代コミュニケーション学科4年生の2作品が監督賞を受賞しました。この2作品(作品名は『life…』と『断崖』)は、作品構成の着想も映像表現技術も素晴らしいです。井筒監督の講評では、「プロ級」とのことです。

2017年度には、学生に海外進出(国際映画祭または映像祭で上映されること)を目指す作品制作をしてもらいます。結果はともあれ、海外進出に挑戦する映像作品制作を通して学べること、気づくことが多くあるでしょう。

楠 勝範(コミュニケーション学科)

写真説明:横浜学生短編作品上映会2016の進行スタッフ(楠基礎ゼミ)と井筒監督の講評場面

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コミュニケーション学科の講義でYouTubeとTwitterを使う。

わたしは学生個々のコミュニケーション力を高めることを目的に映像作品を制作する講義を担当しています。履修学生は、100人ほどです。この講義では、映像作品の制作だけではなく、完成した作品を見せるためのメディアをどのように体験させるかの工夫も行っています。

作品の制作には、基本的には学生5人でグループを構成して取り組みます。このグループ制作では、ハードディクスタイプの小型ビデオカメラ、そして編集にはMacのiMovieのソフトを使います。

制作においては協調性と自主性を発揮して5人の仕事量が同じになっていればよいのですが、すべてのグループがそうはなっていないようです。約半数のグループは、中心となる2~3人に仕事量が偏ってしまっているのが実情です。

そこで今年はグループ制作に加え、個人で撮影・編集した映像をYouTubeにアップする課題を出しました。グループ発表は講義内でプロジェクターを使った上映を行いますが、個人発表はYouTubeで行うということです。

個人での撮影は、スマートフォンのカメラ機能を使い動画撮影をします。その編集には、スマートフォン上で映像編集用アプリ(「完璧なビデオ」や「iMovie」等)をダウンロードして使ってもらいます。そして、完成した作品をYouTubeにアップして課題は終了です。

ご存知のようにYouTubeの動画は、その情報量と迫力により会社や店舗の広告・宣伝、さまざまな表現活動のPR、また6秒間の一発ギャグ的映像のVineやNHKの投稿Do画といった面白動画のヒット件数の多いものはテレビ番組等に使われる等々、ビジネスチャンスを多く生み出してもいます。この全世界に発信できるメディアの一端を体験し、将来的に役に立つことがあればと考えています。

今年のテーマは、「わたしの横浜!」※以下は、その中の4例です。

また、11月29日(土)には横浜市中区にある映画館・ジャック&ベティを借りて「横浜短編映像作品上映会2014」を行います。学生の制作した作品の発表の場として実際の映画館を使います。この上映会では、学外の学生が制作した映像作品を募集しています。

そのためにこの上映会の存在を広く知ってもらう必要があり、Twitterを活用しています。とはいえ、フォロワーを増やすのは一筋縄では行きません。が、学生は苦心しながらも頑張っています。

下記URL「横浜短編映像作品上映会2014」をご覧ください。

https://twitter.com/kusunoki_KGU

作品制作撮影風景

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楠 勝範(コミュニケーション学科)

キャロライン・ケネディ駐日米大使

アメリカ大使館から「(2014年)5月に東京・赤坂にある館内の施設でニューヨークとのネット中継によって日米高校生による自作詩朗読の交流をしたい」ので協力してもらいたいと依頼があった。

日本側は日本語、アメリカ側は英語になるが、それぞれに翻訳された詩が中継画面にテロップで載ることになる。

このネット中継では、ただ単に自作詩の声による表現を楽しむのではなく、どちらの朗読がより聴き手に届いたかを判定したいとのこと。

これは面白いと即協力することにした。

このように判定まで行う内容にできるのは、アメリカ側がボストンにあるPoetry Slam(ポエトリー・スラム:制限時間内に詩を朗読してその内容とパフォーマンスの優劣を競う)のNPO団体が協力していることと日本側はわたしが自作朗読のトーナメントによってチャンピオンを決める「詩のボクシング」や「声と言葉のボクシング」を主宰していることによる。

写真:第3回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会で準チャンピオンになった兵庫大会代表の高校生チームのパフォーマンス団体朗読

東京とニューヨークでは14時間の時差がある。日本では午前9時から始め、ニューヨークは前日の午後7時からになる。中継には最先端のネット機器を用いるのでタイムラグが気にならないとのことだが、わたしとしては、日本の高校生は朝、アメリカの高校生は夜の朗読となるので、そういった時間帯が朗読にどのような影響をもたらすのかを確かめたいと思っている。

また、人と人が対面して行うコミュニケーションの大切さを説いている一方でこういったネットを介して公開されたコミュニケーションが、どれほどの可能性を持っているものなのかも確かめたいと思う。

ところで、依頼をいただいた当初、この企画を誰が考えたのかと尋ねると、なんとキャロライン・ケネディ駐日米大使だと答えが返ってきた。担当の方は、「大使は詩に関心が強く、着任後にわたしに命じた最初の仕事は、百人一首について調べることでした」と話してもいた。

そういった面もあるのかと最近話題になっている「和歌山県・太地町のイルカ追い込み漁」について「ツイッター」で懸念を表明した気持ちの一端を理解できたように感じた。

日本のメディアでは、着任が決まる前から彼女についていろいろと報じていたが、まさかこのイベントが行われる日にジャッジとして同席することになるとは、不思議な巡り合わせに驚いている。

楠 勝範(コミュニケーション学科)

戦後最低投票率の衆議院選で発見したこと

昨年の暮れに第46回衆議院選挙(2012年12月16日)がありました。残念ながら、投票率は戦後最低となりました。民主党3年3カ月の政治への失望と新党の乱立とブレもありますが、それよりもマスメディアで自民党圧勝と前もって言われてしまったことが影響しているのではないでしょうか。そのようにメディアにコントロールされているようでは、これはまだまだダメだぞ、危ないぞと危惧します。

わたしの担当する講義でも学生はメディアについて学んでいますが、今回の衆議院選挙の報道を通して、学生が身に付けるメディア・リテラシーそのものを深化させなくてはならないとつくづく思いました。

ところで、この衆議院選挙の最中に読売新聞・大阪本社社会部から「政治家の言葉」というテーマで取材を受けました。記者はわざわざ大阪から横浜にやって来て、取材が終わるや否やとんぼ返りです。取材記事は、2012年12月11日の社会面に掲載されました。

(※顔写真は、ぼかしています。)

わたしは言葉で表現することに長年関わっていますが、今回の取材で「政治家の言葉」について発見できたことがありました。簡単に言ってしまえば、マスメディア情報に対抗できるのは、(象徴的に挙げれば)スマートフォンやタブレット端末を使って得られるいわゆるパーソナル情報ではなく、自らの足で稼ぐ情報であるということです。本当の意味で役に立つ体得される情報は、安易に得られるものではないのです。

ですから、その発見については、ここに書きません。わたしの講義に足を使って出席する学生に話すつもりです。

楠 勝範(コミュニケーション学科)

コミュニケーション学科 楠勝範ゼミナール

―楠ゼミはゼミTシャツを作って活動している!―

楠ゼミナールでは、イベントを行うことが多いので、ゼミ生たちが自主的にTシャツを作っている。そのTシャツを着て、責任を持ってイベントの運営しようという気持ちを引き締めている。白地に黒一色でデザインをしているが、どれも非常にセンスが良く感心している。楠ゼミのイベントに来るとカッコいいゼミTシャツを着てテキパキと仕事をこなすゼミ生たちの姿を見ることができます。

○各学年のゼミ生のゼミTシャツの製作意図。

4年ゼミ生のゼミTシャツ:映像のプロフェッショナルを目指し、イメージクリエーターズというチーム名で34人のゼミ生が一致団結して頑張っていこうという気持ちを込めて作りました。ゼミ生全員の姿がシルエットで印刷されている。

4年ゼミ生

3年ゼミ生のゼミTシャツ:表にはシンプルなフィルムのロゴをいれ、裏には映像作品制作をイメージしたデザインを取り入れました。色は、上映会などの暗い場所でも目立ち、また清潔感のある白地に、シンプルな黒のプリントで仕上げました。私たちのゼミは人数がとても多く、皆で協力して上映会などイベントを手掛けています。そのため、同じTシャツを着用する事により、お互いの結束を深める意図で制作しました。

3年ゼミ生

2月26日、27日、28日にブリリア・ショートショートシアターで開催した学生短編映像作品上映祭2010in横浜の中心運営スタッフとなった3年ゼミ生。この催しものは、3月3日にtvk(テレビ神奈川)の番組「NEWSハーバー」で特集を組んで放送された。3日間の取材が入った。ゼミ生の活動が番組内でクローズアップされていた。そして、3年ゼミの2人がtvkのスタジオ出演もした。ゼミ生は、良いメディア体験もしている。他には、FMヨコハマやヨコハマ経済新聞でも大きく扱ってもらった。

基礎ゼミ生

2年基礎ゼミ生のゼミTシャツ:楠ゼミは個性豊かなゼミ生が多いので、のびのびとした野生動物で表現してみました。また、自然を多くデザインに取り込んだのは、それらが見るたびに違う姿を見せてくれるからです。ふとした瞬間を捉えて、残してゆける活動をゼミのみんなで協調しながら取り組みたいと思っているからです。

楠 勝範(コミュニケーション学科)

映画監督がやって来た!

先日、わたしの担当する「言語・身体・コンピュータ・コミュニケーション」の講義に
映画監督の大林宣彦さんをゲスト講師として招いた。

大林さんとの映像を通した付き合いはもう20年以上になる。
大林さんは、わたしの依頼をいつも快く引き受けてくれる。
今回もこの11月に公開される重松清のベストセラー「その日のまえに」を
ウッチャンナンチャンの南原清隆と女優の永作博美のダブル主演で映画化する撮影を終えて、
これから編集作業に入るという慌ただしい中、
コミュニケーション学科まで足を運んでくださった。

黒澤明監督とのことや最近作の話題も含めた映画作りの現場の話に、
学生たちは興味深く聞き入っていた。
大林さんには、映像表現の楽しさを知ってもらい、
学生たちの生き方に参考になる話をしてくださいと注文を出していた。
大林さんは、その注文に見事に応えてくれた。
学生の感想には、「映画作りの楽しさを知った」、
「生きることへの勇気を与えてもらった」といったものが目立っていた。

楠 勝範(コミュニケーション学科)

★★★★★ゼミの学生による大林監督へのインタビュー記事(PDFファイル)★★★★★