関東学生カヌー連盟の会長に就任
本学カヌー部は、1964年の東京オリンピックにカヌーでの出場を目指して設立された、歴史のある部活です。金沢八景キャンパスの目の前に侍従川と平潟湾があり、すぐに乗艇して練習ができるという、絶好のロケーションです。
私は2013年からカヌー部の部長を務めております。前任の宮武先生が定年退官された際に、研究室にカヌー部員が2名在籍していたのがきっかけの1つです。
過去には、多くのカヌー部員がいて、大会で4人乗りが3艇入賞するほどの活躍をしていた時期もあったようですが、現在は数名という状況が続いています。
カヌー部部員を増やすべく、海老根ゼミの学生にカヌー部のプロモーションビデオを制作してもらっています。
プロモーションビデオで赤いカヌーに乗っている伊藤勇樹君は、4年生ですが、カヌーを始めて1年経っていないため、8月7日〜10日に海の森水上競技場で開催された関東学生カヌースプリント選手権大会にジュニアクラスで出場しました。練習の成果が実り、200mと500mで優勝しました。さらに、8月26日〜31日に山形県の月山湖で開催された全日本学生カヌースプリント選手権大会では、同クラスの200mで準優勝し、500mで優勝しました。
私は今年度から関東学生カヌー連盟の会長になりました。関東学生カヌースプリント選手権大会の開催において安全対策の策定、開会式と閉会式での挨拶、表彰状等の授与を行いました。表彰状に自分の名前が入っているのを見て、会長に就任したことを実感致しました。

3Dプリンタでオリジナル作品を造形
共生デザイン学科では、様々な授業でデザイン手法を学習しています。これらの手法を基に、オリジナルなデザインをすることができるようになっていきます。
中には、3D CADや3D CGといったパソコンで立体的なデザインを行う授業もあります。
3Dプリンタを使うと、3D CAD等で制作したデザインを立体的に造形することができます。つまり、オリジナルデザインの具現化が可能です。
写真1は、昨年の夏のオープンキャンパスで開催したデザインカフェにおいて、学生がデザインしたオリジナルキャラクターを、私が3D CADで立体化し、3Dプリンタで造形、塗装したものです。

3Dプリンタは、高精細に出力可能で数万円で買えるものも発売されていますので、手軽に使用できるようになってきました。
しかし、3Dプリンタを使って造形するには、様々なノウハウが必要です。
例えば、3Dプリンタでは空中に造形はできないため、支えとなるサポートを設定して一緒に造形し、造形後にサポートを取り外す必要があります。
他にも、造形する材料の選定、造形後の表面処理、塗装など、様々な作業が必要になります。
そこで、これらの3Dプリンタでの造形に必要な様々なノウハウを体系的に習得できるように、「3Dプリンタ造形演習」という授業を2023年度に開講しました。
授業では、小物やアクセサリを例に、各工程について説明し、演習を通じてノウハウの習得をはかっていきます。
授業では、写真2の様に熱溶解積層方式を4台、写真3の様に光造形方式を4台(2種類、2台ずつ)、造形する材料も数種類用意しており、造形目的に応じて選択できるようにしています。


写真4は授業での説明のために試作したもので、写真5 は2023年度に受講した学生の作品です。E1号館4階の共生デザイン学科の演習室に展示しています。


〜みらいへのとびら〜ZA企画
非常勤講師の柳沢先生がCEOを務める有限会社ラウンドテーブルコムで、新規事業創出の体験イベントネットワークである〜みらいへのとびら〜ZA企画というイベントが2024年夏に開催されます
このイベントは、デジタルきっず達に、「どんな仕事があったらいいのか」から考えてもらう、起業が体験できるイベントです。
バーチャルな「しごと」「まちづくり」体験を通じて、実際の地域にある課題に気づき、行動に繋げる学習プログラムになっています。
これがSDGsにどう貢献しているかも考えてもらいます。
「ZA」とは、Z世代の高校生・大学生に運営に参加してもらい、α世代の小学生・中学生に参加して頂くことを意味しています。
また、「座」は居場所という意味もあり、「The(ザ)」はThe SunやThe Moonの様にプラネットを指すことから、ZAは、Z世代とα世代が回すプラネットであり居場所という意味が込められています。
街の皆さんにお客さんになってもらい、仕事が上手く回るとデジタルトークンを稼ぐことができ、同時にSDGsポイントも貯められるという2重のポイントシステムL-TanQを使用することが特徴になっています。
子どもたちから出てきたアイディアについては、イベントだけで終わらせるのではなく、社会実装していきたいと考えているとのことです。
このイベントに参加して頂いた自治体などは、子どもたちのアイディアを吸い上げることができるというメリットがあります。
このイベントに参加して頂ける地域の方々、団体、自治体を募集中とのことです。
イベントの詳細についてはこちらを参照して頂ければと思います。
このイベントのキックオフイベントが12月11日(月)にオンラインで「デジタルきっず育成と地域貢献の仕組みを考察!」と題されて開催されました。
私は「地域人材に求められる映像でメッセージを伝える力」というタイトルで講演致しました。
このイベントを盛り上げていければと思っております。
有限会社ラウンドテーブルコムの許可を得て、資料・文章を同社のホームページから転載・引用しております。
3D映像ブームの再来なるか?!
3D映画は流行を繰り返しており、映像ジャーナリスト/クリエーターの大口孝之氏よる2009年の講演では、1952年〜1954年が第1次、1982年〜1984年が第2次、2005年〜が第3次とのことである。
2009年は、ジェームス・キャメロン監督の映画「アバター」が3Dフルハイビジョンで制作され、3D映像が注目された年であり、本学では私がカリキュラムなどを検討して理工学部に映像クリエータを目指す学生を育成する「映像クリエーションコース」を開設した年であった。
3D撮影用Rigや3Dモニタ等を導入し(写真1)、3D映像制作の指導も行っていた。2011年頃に、各社から2つのレンズを搭載した2眼一体型3Dカメラ(写真2)が発売されたこともあり、3Dカメラを持って撮影に行ったり、学生の3D映像作品を展示会等で上映したりもした(写真3)。



3D映画などが収録された3D Blu-rayソフトがぞくぞくと発売され、TVやプロジェクターも3D対応していた。
ところが、地上デジタル放送では3D放送されることがなく、また、2012年のロンドンオリンピックの中継が、日本では3Dで行われなかったことが大きいかもしれないが、次第にTVから3D機能が省かれていった。その頃、フルハイビジョンに対して縦横倍の画素数の4K映像への対応に製品の機能がシフトしていった。結局、2017年から3D対応のTVは発売されなくなり、現行の4K TVはいずれも3D対応していない状況となっている。
プロジェクターには3D対応しているものがあるが、4Kの3Dには対応しておらず、フルハイビジョンの3Dまでである。そもそも4Kの3Dは規格が作られていない。
なお、ディスクメディアの内、DVDはフルハイビジョンを収録できず、Blu-rayがフルハイビジョンに対応しており、3Dハイビジョンは3D Blu-rayが対応している。Blu-rayは4Kには対応しておらず、Ultra HD Blu-rayが4K対応したディスクであるが、4Kの3Dには対応していない。そのため、Ultra HD Blu-ray(2D 4K)&3D Blu-ray(3Dフルハイビジョン)&Blu-ray(2Dフルハイビジョン)の3枚組のセットという商品が展開されていた。現在3D Blu-rayは、ほとんど発売されていない状況となっている。
12月16日に公開された「アバター:ウェイ・オブ・ウォータ」は4Kの3D作品であるが、Ultra HD Blu-rayには4Kの3Dで収録できず、TVやプロジェクターも4Kの3D入力に対応していない。つまり、4Kの3Dで鑑賞するには、映画館に行くしかない。
映画館の上映システムも進化しており、「4K」&「3D」&「HFR」&「HDR」&「立体音響」という盛り沢山な仕様で上映している映画館がある。
「HFR」は「ハイ・フレーム・レート」のことで、通常の映画は1秒間に24コマを表示しているが、HFRでは48コマを表示する。これは3D映像を視聴する場合に、動きの早いシーンでも3Dが見やすくなる技術である。これまで、3D映像は見辛いと感じていた方でも、かなり自然な見え方になっていて全然疲れないと感じられると思う。ただ、48コマで表示することで、リアルに見えすぎることもあるそうで、顔のアップのシーン等では24コマに切り替えることで映画っぽさを残しているそうである。
「HDR」は「ハイ・ダイナミック・レンジ」のことで、通常のカメラでは黒くつぶれてしまう様な暗部と、白飛びしてしまう様な明るさが混在するシーンでも、暗い部分から明るい部分まで明るさの幅を広げて撮影するという方法で、上映する際にもHDR対応機器を用いることで、明暗の差がしっかり表現できる。
HDRに対応している「ドルビーシネマ」で視聴したところ、通常、真っ暗なシーンでもプロジェクターの光が当たっているスクリーンの形がぼんやり見えるが、HDRのおかげで本当に真っ暗になり何も見えない状態になる。真っ暗なシーンだけでなく、明るいシーンでも、暗い部分が引き締まって表示されることで、コントラストが高く鮮やかに見える。
「立体音響」については、客席を取り囲む様に配置されたスピーカーにより、スクリーンの外側にも世界が広がっている様な臨場感が感じられる。重低音も体が震えるような迫力がある。さらに、ドルビーシネマではDolby Atmosが導入されており、天井に配置したスピーカーも利用して、上下にも音が移動するような演出が可能で、音に360度取り囲まれた様に聞こえる。そのため、自然に見える3D映像と合わせて、あたかも映画のシーンの中に入っているような感覚になる。
これら全てを体感できるのは「ドルビーシネマ」対応の映画館という状況である。
TV番組のインタビューで、ジェームズ・キャメロン監督は、今後の作品は全て3Dで制作することにしていて、アバターは第5作まで制作進行中であり、第3作までは撮影も終わっていて、「アバターの10年になる」とのことである。
これを受けて、4Kの3Dの規格が策定され、対応機器(2眼一体型カメラ、プレイヤー、TV、プロジェクター等)が発売されることに期待している。
とにかく、現状では4Kの3Dは映画館で見るしかない、という状況なので、是非、足を運んで頂きたいと思う。
8K映像制作
近年、映像機材の技術は大きく発達してきており、より高画質で低価格になって来ている。
TV放送であれば、2003年から地上デジタル放送が開始され、それまでのスタンダードサイズ(720×480画素)からハイビジョン(1440×1080画素)となった。BSは2000年からデジタル放送が開始されており、フルハイビジョン(1920×1080画素)となり、さらに2018年からは4K(3840×2160画素)と8K(7680×4320画素)での放送が開始された。ディスクメディアもスタンダードサイズのDVDから、フルハイビジョンのBlu-rayとなり、さらに4KのUltra HD Blu-rayとなっている。
フルハイビジョンと4Kを比べると、画素数がそれぞれ縦横倍になっているが、画素密度が倍になれば画面サイズは同じである。家電量販店に行くと、同じ画面サイズでフルハイビジョンと4KのTVを見比べることができると思うが、その画質の差は歴然としている。
しかし、画素数が増えれば、必要なデータ量も大きくなる。さらに、8Kはフルハイビジョンの16倍の画素数なため、画素数だけ考えても必要なデータ量や処理能力も16倍となる。
今回、社会連携センターを通じて株式会社タケエイグリーンリサイクル様のプロモーションビデオの制作依頼があり、卒業研究で映像制作を考えていた学生が制作することとなった。学生からは勉強のため業務用カメラで撮影をしてみたいとの話があった。以前から、映像機材の開発をされているアストロデザイン株式会社より、機材協力のお話を頂いており、学生さんに使ってみてもらいたいとのことであったので、先進の8K機材の協力をお願いした(写真1)。

撮影前に、アストロデザイン株式会社の2名の担当者からカメラレクチャーを受けるとともに、横須賀工場(写真2、写真3 )、富士吉田工場(写真4)、富士ヶ嶺工場(写真5)での撮影にも同行して頂き、撮影の指導を行って頂いた。業務用カメラは設定項目が多く、狙った映像になるように調整する必要があるが、指導して頂いたおかげで、スムースに撮影することができた。ただ、慣れない大型のカメラのため、撮影した映像には満足できていない部分もあったようである。




撮影した約16分の8K映像は約330GBのデータ量となった。これは、家庭用ハイビジョンカメラで約3時間半収録できる32GBのSDカードに、約1分半の映像しか保存できないデータ量である。このため、編集には処理能力の非常に高いPCが必要なことから、アストロデザイン株式会社に学生が行って、8K編集システムを使わせて頂く予定であった。しかし、コロナ禍で学外活動が行えない状況であったため、学生が自作した高性能なPCで編集を行うこととなった。それでも8Kのまま編集するのは厳しく、フルハイビジョンサイズに縮小した映像で編集を行い、完成映像を書き出す際に8K映像に差し替えるというProxy編集という手法を使うことで実現した。
完成した8K映像は、YouTubeに掲載している。YouTubeでは、視聴環境に適した画質が自動で選択されるようになっているが、右下の歯車の形をした設定ボタンから、画質を選択することができるので、「4320p 8K」を選択することで、8Kで再生できる。高速なインターネット回線と8Kディスプレイ等をお持ちの方は試して頂ければと思う。
コロナ禍の卒業式・学位授与式
2021年3月24日(水)にパシフィコ横浜の国立大ホールにて、卒業式・学位授与式が行われました。当日は快晴で暖かく、桜が満開という非常に気持ちのいい穏やかな日和でした。

会場の最寄り駅は、みなとみらい線のみなとみらい駅なのですが、JR桜木町駅から会場へとつながる連絡通路入口の大きな横断幕を撮影するために、わざわざ回り道をしてしまいました。

昨年度はコロナ禍により中止となってしまったため2年ぶりの開催となりましたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のための様々な対策が講じられました。
会場に入れるのは卒業生と教職員のみで、保護者はライブ配信での視聴となりました。在校生も会場周辺に来ないよう呼びかけられました。入場の際はマスク着用と一人ひとり手指消毒及び検温が行われました。会場内では、1つおきに着席するよう誘導が行われました。
関東学院大学の入学式や卒業式はキリスト教の礼拝形式で行われますので、例年は全員で校歌や賛美歌を歌うのですが、今年度はフェイスシールドを着けた聖歌隊のみが歌い、列席者は聴くだけの形式となりました。また、こども発達学科の東先生によるカレッジソングの独唱も見送られました。司式(司会)のマイクは担当者が変わるたびに消毒が行われました。
学長が学位記を授与する際は、卒業生は学長を背にして客席側を向いて読み上げを聴き、読み上げが終わった後に向き直して受け取っていました。ライブ視聴者及び客席側からは卒業生の表情までよく見ることができ、一石二鳥の効果的な対策だと思いました。
祝電披露では、電報の紹介だけでなく、関東学院大学の卒業生で環境大臣 兼 内閣府特命担当大臣の小泉進次郎氏からのビデオレターの上映も行われました。

退場も密を避けるために、時間をかけての誘導が行われました。
この様に、例年とは異なる部分が多々あり、とても新鮮な印象の卒業式・学位授与式となりました。
卒業式・学位授与式の後、例年ならば各学科・コースで卒業パーティーや懇談会が開催されるのですが、今年度は飲食を伴わない各賞の授与式という形式で行われました。共生デザイン学科の授与式では、学長賞、学部賞、香葉賞、学会賞、学会奨励賞、学科各賞の授与に加え、各ゼミから写真などを集めて制作した「想い出スライドショー」の上映も行われました。他のゼミの楽しそうな活動の様子を知ることができる貴重な機会となったようです。サバティカル研究のため渡米した立山先生もZoomで参加して下さいました。現地時間午前3時とのことでしたが、ネットワーク経由で卒業生と話ができて嬉しそうでした。

オンライン授業などでなかなか友達とも会えない状況が続いていた学生たちでしたが、久しぶりの再会に皆喜んでいたようです。今回無事に開催できたことは学生たちにとって良い思い出になったのではないかと思います。
卒業生の皆様へ
あっという間の4年間だったかもしれませんが、多くのことを身につけられたと思います。この経験を糧に、身体に気をつけてこれからも色々なことに挑戦し続けて下さい。期待しています。
金大偉の3D映像と音楽によるインスタレーション展
共生デザイン学科の非常勤講師でアーティストの金大偉が率いるTAII Projectとの社会連携で、3D映像と5.1chサラウンドを組み合わせた3Dアート映像を制作しました。この映像を2020年2月14日から、銀座にある若山美術館での「金大偉の3D映像と音楽によるインスタレーション展」で上映しています。自然の「美」を表現した約70分のヒーリング映像をループ再生で上映していますので、お時間のあるときにご覧頂ければと思います。
新型コロナウィルス感染症の影響により、2月29日のライブと3月21日のトークショーは中止、3月3日から3月14日まで休館になりました。3月17日より再開し、3月27日まで開催になりました。


映像で「デザイン」しよう
これまで理工学部の映像クリエーションコースを担当していましたが、2017年度から人間共生学部共生デザイン学科にやってきました。
映像は、TVだけでなく、街中にあるディスプレイやスマホでも見られるような時代になってきました。カメラも小型、高性能で安価になり、スマホでも簡単に高画質の映像が撮影できるようになり、誰でも簡単に制作できるようになってきました。そこで、デザインの1領域として、映像による表現をカリキュラムに取り込むことになったのです。
私の担当している映像制作演習、映像制作応用、コンピュータミュージックといった科目では、基本的な制作スキルを身に付けていきます。他にもメディア表現演習、3DCG制作演習、アニメーション制作演習、企画とシナリオといった科目で制作スキルを伸ばせます。身につけた制作スキルを活用し、デザイン・プロジェクトやゼミナールで様々な映像制作を行っていきます。具体的には、学内外で行われている様々な活動を紹介するプロモーションビデオを制作することで、表現のスキルを磨いていき、自分のメッセージを映像で表現できるようにしていきます。例えば、私が部長のカヌー部で、OB会からの要望もあり、カヌー部のプロモーションビデオの制作を行って、YouTubeで公開しています。

また、私は3DBiz研究会に所属しています。
ここでは、多くの企業や大学、クリエータ等と協力して、4K3D映像や3DVR映像の制作に取り組んでいます。そこで得たノウハウを学生に伝えていますし、色々なつながりが出来ていますので、学生の就職にも一役買っています。
共生デザイン学科でデザインを学んで、映像でも表現してみませんか?
海老根 秀之(共生デザイン学科)

