「もののはじめ」を調べる

2023年4月よりコミュニケーション学科の修学地となった関内キャンパスは、横浜市中区にあります。中区は開港の町で、「もののはじめ」に関わる数多くの碑があります。1年生必修の教養ゼミナールでは、授業後半にPBLに取り組んでいます。新井が担当する教養ゼミナールでは、「キャンパス周辺にある「もののはじめ」の碑などを通して、今日までの歴史を振り返る」というテーマとしました。

まずは履修者から3名以内のチームを作り、実際に「よこはま中区の歴史を碑もとく絵地図」に掲載の碑をめぐり、その中から1つの碑を決めました。実際に取り上げられた碑は「近代のパン」「消防救急」「ガス灯」「ホテル」「アイスクリーム」「ラグビー」と、学生に身近なものになりました。

今後は、文献や資料の収集を行い、引用ルールに従って記録し、発表資料の作成、報告、レポート作成と続きます。

2023年3月までの修学地だった金沢区も、鎌倉時代からの歴史のある町で、これまでゼミ生とともに町を歩き、区民の方々からお話を聞くことができました。同様に、学生のみなさんには、歴史を伝える町という中区の特徴を生かし、学びの地の身近な歴史を通して、文献の探し方、発表の仕方、レポートのまとめ方を学んで欲しいと願っています。

なお、「よこはま中区の歴史を碑もとく絵地図」は次のサイトにPDFデータがあります。現物は中区役所総合案内(1階)等で入手できます。

横浜市中区役所区政推進課発行、「よこはま中区の歴史を碑もとく絵地図(第8版)」、令和5年3月、https://www.city.yokohama.lg.jp/naka/kusei/koho/etizu.html、(閲覧日:2023年6月4日)

(碑の例)画像は学生が撮影しています。

アイスクリーム発祥の地 ホテル発祥の地 ラグビー発祥の地

 

新型コロナウイルス感染症対策と授業

横浜金沢八景にある栄養学部、教育学部、看護学部、人間共生学部の4学部があるキャンパスでは、学生の安全を第一に考え、建物の入り口にはサーモグラフィを設置し、感染防止につとめています。

食堂ではアクリル板を設置し、「黙食」への協力と、食事中以外のマスク着用をお願いしています。

共生デザイン学科とコミュニケーション学科それぞれにある学科演習室では、消毒液の設置をはじめとして、アクリル板、空気清浄機、入室記録などの対策をしています。製図や実験をおこなう教室でも同様の対策をとっています。

パソコンがおかれている教室やスペースでは、アクリル板などで、一人ずつに区切るとともに、オープンスペースでは一定時間ごとにスタッフによる消毒を行っています。フロアごとは手を消毒できるようになっています。

人間共生学部は、ワーク形式やディスカッション形式の授業を積極的に取り入れています。授業中も感染防止につとめ、ソーシャルディスタンスを意識しながら学んでいます。昨年度に引き続き、オンライン形式と対面授業を併用しています。

人間共生学部の特徴である「プロジェクト科目」は3年生で履修します。専任教員が担当し、学内での学びを超えて、学外との連携を意識した授業を進めています。この2年間は、新型コロナウイルス感染症の影響で、活動に制約はありましたが、学生の学びの発信に加え、地域の方々や会社などと連携をとりながら活動を進めています。

金沢区の豊かな自然

新井ゼミナールのテーマは「課題解決を通したビジネス研究」です。新型コロナウイルス感染症が拡大する前は、金沢区を中心として学外の方々とプロジェクトを進めてきましたが、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置により、現在は活動を控えています。

さて、金沢区内を学生と活動するなかで、金沢区の豊かな自然に触れることができました。コミュニケーション学科は、2023年度から修学地が関内に移る予定ですが、部活動や授業などでも訪れることがありますので、ぜひ金沢区の良さを知ってもらいたいと思っています。

地図で金沢区を見ると、東に東京湾があり、柴漁港と金沢漁港の2つの漁港を抱えています。また、源流を金沢区とする侍従川と宮川の2つの河川が流れています。そのため、橋も多い町になっています。コミュニケーション学科演習室や研究室があるE2号館からは、山並みを背景に四季折々の富士山を眺めることできます(写真1)。この富士山の手前にある山並みの一部は金沢区にあり、磯子区や栄区、鎌倉市にまたがっています。この山並みには金沢市民の森、横浜自然観察の森、氷取沢市民の森、瀬上市民の森、釜利谷市民の森など、広大な森が広がっていて、そこには散策できるようコースが整備されています。金沢自然公園には金沢動物園もあります。

写真1 E2号館からの夕焼け

金沢市民の森には、大丸山という横浜で最も標高が高い山があり、日本で2番目に高い横浜ランドマークタワーの296.33mには及びませんが、その高さは156.8mになります(写真2)。この大丸山からは東京湾が望め、関東学院大学の10階建ての建物「フォーサイト21」も見ることができます(写真3)。磯子区内にはなりますが、氷取沢小川アメニティは四季折々の姿を見せ、夏は子どもたちの水遊びの歓声に包まれ、秋は紅葉に包まれます(写真4)。また金沢自然公園には「しだの谷」という地区あり、都会とは思えない自然を体験することができます(写真5)。

写真2 大丸山の山頂標識

 

写真3 大丸山からの眺望

 

写真4 氷取沢小川アメニティ

 

写真5 しだの谷

最後に、「円海山周辺マップ」と検索しますと横浜市が掲載している地図が手に入りますので、お天気の良い日にでも散策して、金沢区に興味を持っていただければ幸いです。

新しい生活様式と学外との連携活動を共存していくために

昨年の教員コラムで人間共生学部は実際の地域や社会を「現場」として学ぶ学部であり、プロジェクト科目やゼミナール活動を通じた取り組みをご紹介しました。2020年度は春学期から引き続き、秋学期も原則オンラインになり、学外活動も新型コロナ感染症を踏まえて活動することになりました。昨年度までのような活動に制約を受けるなかで、何ができるかが現在の課題となっています。

新井ゼミナールが2018年度から活動している「キャンパスタウン金沢」も3年目の完成年度になり、2020年度も活動する方向で進めています。新井ゼミナールでは、「金沢区の今昔写真を通じて世代間を結ぶ活動」という名称で、金沢区の住民の方々から金沢区の昔の写真を提供していただき、時代背景を取材・調査しています。写真を媒体にして金沢区の歴史を振り返り、世代間を通じて金沢区を共有することをねらいとしています。1年目は町屋町で店舗や寺院を対象にして取材を行い、大学と区役所でパネル展を開催しました。2年目は柴漁港がある柴町で漁業を対象にし、アナゴ漁と太刀魚漁の漁師の方々に取材を行いました。ことし3年目は、新型コロナウイルス感染症の状況下で、取材の制約が予想される中で、これまでの2年間をまとめ、追加取材や文献研究等を加えることで、3年間の集大成をしたいと考えています。学生も教員も、新しい生活様式を踏まえて、何が可能かを探る年になるでしょう。これらの結果が、取材を受け入れてくださった方々、金沢区役所ならびに関東学院大学の関係者のみなさま、さらに来年4月に入学してくる新入生のみなさんにも報告できることを期待して、取り組みたいと思っています。


実際の地域や社会を「現場」として学ぶ人間共生学部です。

人間共生学部は2019年度で4学年すべてがそろいました。本学部は教室の学びだけではなく、実践の「場」として、実際の地域や社会を「現場」としながら、コミュニケーション力やデザイン力を身につけていきます。そのために学生には3年次春学期を中心に必修科目としてプロジェクト科目を配置し、時間と機会を提供しています。それをどう生かすかは学生それぞれですが、すべての専任教員が担当しています。また、人間共生学部の教員コラムを読んでいただくと、多くの教員がゼミナールなどの授業を通じて、学外を実践の「場」としていることに気が付かれると思います。

新井ゼミナールも企業や行政の方々と連携をとり、複数のプロジェクトを進めています。最近の成果発表としては、お世話になっている地元の方々へのお礼をこめまして、パネル展や写真展を開催しています。また、日頃の活動状況をTwitter等のSNSを通じて発表しています。

ゼミのTwitterはこちら。

「長島大陸市場とのコラボ」

6月4日(日)に開催されたスポーツ・フェスティバルに新井ゼミナールの学生が「長島大陸市場×新井ゼミナール」として出店しました。出店内容は、長島町の紹介とゼミとの関わり、キッチンカーによる長島町特産の養殖ぶりを使った丼ぶり2種類とフライドポテト、あおさ汁の提供です。長島町は鹿児島県の北端にあり、鹿児島空港から車でも2時間以上かかる養殖ブリ生産量日本一の島です。総務省から長島町へ派遣され、この3月まで副町長であった井上貴至氏が在任中に、さまざまな施策を実行し話題になりました。本学との関係は、人間共生学部の前身である人間環境学部の卒業生が地域おこし協力隊員として活躍していることを知ったからです。この春、私も、ゼミ生の一人も、実際に長島町へ行き、現地に触れてきました。
人間共生学部では、3年生の春学期を中心に実施するプロジェクト科目に向けて、準備をしている段階です。長島町とはインターンシップや特産品の紹介などのプロジェクトを進める準備をしています。今回、その一環として、大学のイベントにキッチンカーを招きました。このキッチンカーは、東京や横浜を中心に、長島町の東町漁協(株式会社JFA)が「ブリうま食堂」として長島町の特産物をお弁当の形で届けています。みなさんの町で、このキッチンカーを見つけましたら、ぜひお立ち寄りください。

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新井 信一(コミュニケーション学科 )

「人間共生学部発足にあたり」

2年半の準備を経て、人間環境学部現代コミュニケーション学科と人間環境デザイン学科が改組して、2016年4月より人間共生学部コミュニケーション学科と共生デザイン学科がスタートしました。この5月21日(土)には多くのご臨席を賜り記念式典が挙行されました(http://univ.kanto-gakuin.ac.jp/main/news/2016052301.html)。そのなかで、1年生春学期の必修科目「人間共生論入門」の1回目で学生のみなさんにお話した内容を紹介しました。それは、この学部の名称である「共生」には、自然との共生(共棲)、多文化共生、コミュティにおける共生、企業が果たす共生、インクルーシヴな社会としての共生、宗教で問われる共生などの多様性・可能性を持つ概念が含まれており、「共生」という言葉が持つ豊かさを感じて欲しいということです。学部学生のみなさんには、この4年間の学びの中で、学生それぞれの共生を考えて欲しいと伝えました。4年生の就職活動で「人間共生」とは何かを聞かれたとき、それまでの学びの成果が問われます。今後も、学生一人ひとりが「共生」を意識して学び続けられる学部になるよう努めてまいりたいと思います。

新井 信一(コミュニケーション学科)

いよいよスタート!

4月からいよいよ人間共生学部がスタートします。この学部には新しい試みがいくつか組み込まれています。そこで、このコラムでは私が所属するコミュニケーション学科の試みを紹介します。

まずはPBLの導入です。前回の私のコラム(vol.175 2015.06.11)で取り上げましたように、PBLは課題解決型学習(Project Based Learning)の略です。会社で実際に課題として取り組むテーマを学生に問いかけ、答えを導く中で、社会人と学生の視点の違いを知ること、グループワークの進め方等を学んでもらいたいと思っています。コミュニケーション学科の皆さんには、1年生の春学期、4月からスタートする必修科目「教養ゼミナール」の15回中6回を使用して、PBLに取り組みます。今年の参加企業は3社です。現在、現代コミュニケーション学科の2年生が会社の担当者とともに課題や資料の調整をしています。授業にもSA(スチューデント アシスタント)として参加する予定です。

次はノートパソコンの全員への貸与です。関東学院大学では全員貸与は初めての事例になります。コミュニケーション学科の皆さんには、4月4日のフレッシャーズセミナーでお渡しするべく準備をしています。導入するきっかけは、最近スマホはうまく使えるのに、パソコンはそれほどでもない学生に出会うことです。そこで4年間の学生生活でパソコンに十分に慣れて、社会で活躍してもらうために、持ち運びに便利なノートパソコンをお渡しすることにしました。機種はPanasonicのLet’s noteで、タッチパネルです。下の画像のように、自宅と大学の往復でも重さを感じさせません。実際の授業でも、1年生必修の「コンピュータ・リテラシー」と「教養ゼミナール」で使います。

最後に、コミュニケーション学科ではTwitterとLINEを運用します。詳細は授業等で説明しますので、この4年間の有用な学修ツールとして、パソコンとSNSをうまく活用してください。

新井 信一(コミュニケーション学科)

課題解決型学習(PBL)への取り組み

現代コミュニケーション学科では、1年生秋学期から3年生春学期まで連続でキャリアの専門科目が設定されています。全員が履修する必須科目です。そのうち、2年生春学期には「ビジネス・キャリア演習Ⅰ」が配当されており、15回のうち6回の授業を使用して、PBL(Project Based Learning:課題解決型学習)を導入しています。

今回のPBLでは株式会社関学サービスの代表取締役社長高橋雅人氏と総務課長児玉誠一氏をお招きしました。この会社は、学校法人関東学院のグループ会社で、学生及び教職員の福利厚生等を提供しています。なお、利益の一部は寄付金を通じて、学校に還元しています。課題は「大学内のコンビニ出店」と「安価な制服の提供」の2テーマを提示していただきました。26班に分かれたグループが、半分ずつ課題を担当します。写真はその中間発表の様子です。

さて、人間共生学部コミュニケーション学科でも、1年生春学期の教養ゼミナールからPBLを導入する計画をしています。学生から会社へ視点を変えて思考すること、短時間で相手に伝えること、リーダーがいないグループでの話を進めることなどの難しさを感じてもらえれば、一歩前進だと考えています。大学の学習のなかで、正解のないゴールに向かって、議論を進めていく過程を数多く体験して欲しいと思います。

 

新井 信一(コミュニケーション学科)

夏休みのプレゼミ

コミュニケーション学科のゼミナールは2年生の秋学期から始まります。2年生の秋学期は「基礎ゼミナール」、3年生は「ゼミナールI」と「ゼミナールII」、4年生は「ゼミナールIII」と「ゼミナールIV」です。そのためのゼミ募集は2年生の5月から6月にかけて行われます。私のゼミではこの春学期に19名が決まりました。例年、秋学期が始まる前の夏休みにプレゼミをスタートさせます。プレゼミは、正式なゼミ活動に先立って行われる自主的なゼミ活動です。

私のゼミ生ですと、学生への携帯電話の普及率は100%になり、そのうちスマートフォンは9割を超えます。昨年からLINEの普及率は9割を超えました。基礎ゼミナールの学習目標の一つに「文章の基本をやり直す」と掲げているので、夏休みの課題として600字を基本としてエッセイを書いてもらい、19名の原稿がテーマを変えて3回ずつ、順番にLINEを通じて紹介されました。

今年は、7月24日から9月18日までの57日間にわたって、テーマは1周目が自由、2周目が夏休み、3周目がお勧めの本の紹介としました。1周目は自己紹介がほとんどでしたが、2周目は大学生の今を感じる内容でした。アルバイト、サークル合宿、花火大会、語学研修、友達や家族旅行等の様子が画像とともにアップされました。下の画像は、「ビッグベン」と「神奈川新聞花火大会」です。

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3周目のお勧めの本は次の19冊でした。『君が踊る、夏』『空中ブランコ』『風が強く吹いている』『SAW』『タスキを繋げ』『若草色のポシェット』『地球から来た男』『儚い羊たちの祝宴』『道をひらく』『1リットルの涙』『パラドックス13』『少女不十分』『サッカー「観戦力」が高まる』『バッテリー』『ROCK AND READ』『僕は自分が見たことしか信じない』『流星の絆』『空の中』『手紙』。これまで取り組んできたスポーツや趣味を中心に、ジャンルを問わず幅広く読まれていることがわかります。

さて、秋学期最初の初顔合わせは9月29日です。いよいよ、卒業まで2年半にわたるゼミ活動のスタートです。

新井 信一(コミュニケーション学科)