教員紹介

人間共生学部教員コラム vol.88

2011.12.29  山崎 稔惠

シルクのスカーフでデコレーション―「シルキークリスマス」(シルク博物館,横浜)にて

シルクのスカーフが装いのなかでもつ魅力を,こんどは室内空間に転用させてみたらどうだろう。今年2011年12月1日から25日まで横浜・シルク博物館で開催の「シルキークリスマス」(詳しくはhttp://www.silkmuseum.or.jp/main/christmas.htmlを参照)に参加の機会を得たわたしたち山崎ゼミは,このイベントがシルク振興を目的におこなわれることから,そんな発想を抱きました。そこで,同じ学科の藤本ゼミに声掛けし恊働で,メイン会場となるホールのデコレーションをお引き受けいたしました。

 

 

1|シルク博物館入口

 

 

両ゼミが共有した基本的な考えは可能なかぎり「3R」(リデュース,リユース,リサイクル)であること――。博物館から御提供いただくことになったスカーフも倉庫に眠っているものをお願いし,終了後は元どおりのスカーフに完全復帰させることを申し合わせました。

 

 

ホールの奥コーナーから,催事の背景となる中央壁面までを教会内部をイメージし構成しようということになりました。光を受け輝くステンドグラス風に,スチレンボードをくり抜き模様をつくり,そこにシルクのスカーフを後ろからあてがいました。中央壁面では同系色のグラデーションでやさしくあらわし,祭壇に見立てたコーナーではややビビッドにまとまりました。

 

 

2|ホール中央壁面デコレーション 3|ステンドグラスの窓とスカーフ・デコレーションの数々

 

 

つぎには,スカーフで空間の雰囲気を変えて見せることを試みました。
学生たちは,一枚の布がもつ有用性に気づき,またシルク特有の光沢やドレープ性を視覚,触覚両面から実感したのではないかと思います。

 

 

ホール中央,天井近くに壊れた傘の骨格を利用して,そこに繭玉やキラキラした飾りをあしらい,さらにスカーフをゆったり渡してシャンデリアをつくり吊るしました。

 

 

4|シャンデリア

 

 

祭壇の飾りには,キッチンの片隅にあった空き瓶にスカーフを結び,また無造作にグラスのなかにも入れ,置いてみました。ガラスのもつ美しさと相まってちがったすてきさが感じられました。
ホールの真ん中にツリーが置かれると伺い,その傍らにおくクリスマスケーキをスカーフの模様を愉しんでいただけるよう放射状に重ね合わせてつくりました。近くにはスカーフをクルクルッと巻いて薔薇の花で飾りました。

 

 

5|クリスマスケーキと薔薇飾り 6|作業風景

 

7|作業風景 8|作業風景

 

 

最後に――ランプシェードにスカーフをかけました。ここにはひとつの願いがありました。
2011年12月。あの3月の思いもよらぬ大震災そして原発事故が起こって以来,ときに悲嘆にくれ,ときに怒り,そのとうてい忘れ得ぬ年がまもなく終わろうとしています。
シルクを透し揺らぐ,やさしい光のぬくもりが,被災地の一日も早い復旧・復興への願いへと通じ,来る年に希望を抱かせる灯火となれば幸いと思います。

 

 

山崎 稔惠(共生デザイン学科)

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