教員紹介

人間共生学部教員コラム vol.131

2013.09.26  伊藤 玄二郎

「サンタ・プロジェクト」について

東日本大震災の直後にメディアから流れるのは被災地の惨状ばかりでしたが、それから間もなくして町の復興の槌音が伝えられるようになりました。或る日、偶然観たテレビの画面に、釜石の町で大きな瓦礫を片付ける釜石シーウェーブスのラグビー選手たちが映っていました。なんとその中心で額に汗していたのは私のゼミの卒業生佐伯悠君でした。佐伯君はチームのキャプテンと紹介されていました。この映像は多くの現役のゼミ生も見ていました。翌日、ゼミ生達が佐伯先輩をサポートに釜石に行かせて欲しいと私の研究室に来ました。
2011年8月にはじまった釜石のボランティア活動はゼミ生による子どもさんたちへの童話の読み聞かせでした。私のゼミは鎌倉の建長寺で毎週土曜日に朗読会を開いています。この秋で450回になりました。その9年間の実践が、今、メディアに伝えられる「サンタ・プロジェクト」にも生きているのです。
釜石の或る朗読会の後、釜石の子どもたちから12月のクリスマスにサンタクロースを連れて来て欲しいという声がありました。私はどうせならフィンランドから本物のサンタに来てもらいたいと思い、東京に戻るとフィンランド大使館へ行きました。応対であらわれた文化担当参事官は、私の顔を見るなり「伊藤先生お久しぶりです」と言ったのです。その参事官ミッコ・コイヴマーさんは7年前、私のヘルシンキ大学での講演を聞いてくれた人でした。
このプロジェクトの実現には、こういう記憶のカケラが一つ一つ集まっているのです。

 

 

 

 

伊藤 玄二郎(コミュニケーション学科)

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